学生時代は、ジャズ喫 茶には昼間からよく行っていた。大きなステレオが設置されていて、ベースやバスドラムの低音の振動が体に伝わってくる。シンバルやピアノの高音が耳に響く。カウンターには、その時かかっていたレコードのジャケットが、飾ってあった。テーブル席に座って、コーヒー1杯で、三時間位聞いた。次のレコードに変わると、立ち上がってカウンターまで歩きジャケットを見て、アルバム名や、プレイヤーの名前、曲名を確認した.。たまには、リクエストもした。「スイング・ジャーナル」を読みながらタバコを吸い、静かに、指でリズムを取ったり、軽く足踏みをしながら聞き続ける。マスターから小言を言われた事は一度もなかった。ジャズを理解しようとしている若者を優しく見守ってくれていたのかもしれない。