1年6か月ぶりに彼女に会いました。
宝石店で、働いているそうです。
5kg太ったと恥ずかしそうに言いました。
それでも49kgですが。

楽ではないようですが
なんとか生活できているようです。
少し安心しました。

少しでも一緒に過ごしたかったので
泊まっているホテルのレストランで
夕食をとり、そのあと私の部屋に行きました。部屋に入り、私が上着を掛けている間に、彼女はベランダに出て湖を眺めていました。走る車のライトや他のホテルの灯りが湖面に写って綺麗です。
横に立つと、彼女 そっと私の腕の中に入ってきます。これという言葉を交わすこともなく静かにキスしました。

寒くなったので部屋にもどったとき 
私は、猛烈に彼女が愛おしくなり、抱き寄せてキスしながらベッドに倒れこみました。ですが彼女 身体を硬くし小さく震えながら、『ごめんなさい』と言います。小さな声で『…男の人が怖い』と。
私は、彼女が過去に受けた仕打ちを思うと、黙って抱きしめることしかできませんでした。
…明日も会いたいという彼女を、家の近くまで送って、ホテルに帰りました。
次の日は、接待の予定があったため、会えないことを言えずに。

なんとも切なくやりきれない気持ちでいっぱいです。

そして次の日、昼間の仕事が終わり接待の確認をしながら会場に向かう車の中。
ラジオから “碧いうさぎ” が流れてきました。彼女が好きだった曲です。
綺麗なメロディーと、今の彼女を歌っているような歌詞を耳にすると、胸の底が熱くなります。私は、いてもたってもいられなくなり同僚に接待を頼み込んで、彼女のもとに向かいました。

彼女は、こぼれるような笑顔で迎えてくれました。

…幸せになって欲しいと思います。私には何ができるのでしょうか?