憎しみの業火に身を委ねよ
グラフィックと世界観が気に入ったRPG。
何よりキャラクターのビジュアルが素敵だった。
戦闘コマンドがかなり特殊で、リズムに合わせてボタンを押すDDR形式。なかなかコツを掴めず、序盤はかなりイライラさせられた記憶がある。

戦闘システムにも慣れ始め、地形や属性、色んな流儀を覚えて技も豊富になる中盤あたりから面白くなってくる。主人公とヒロインでパーティーが別れ、それぞれ別行動する場面が多く、ヒロインチームは攻撃力が弱くて苦労させられた。
ストーリーの進行はやや中だるみするものの、復讐劇と冠したダークな雰囲気と主人公のクールぶりが良かった。一番驚いたのが、ヒロインが途中で・・・になってしまうところ。
お決まりのハッピーエンドで終わらない展開が特に気に入ったゲームであった。
終盤にさしかかり会得する奥義がある。これがかなり強力な返し技でほとんど反則に近い!!威力が絶大で全て決まった時などは壮快な気分になる。

人間の感情の中で一番永続性があるものは、憎しみだと言われている。
喜びも哀しみも…慈しむ心も愛しさもやがては薄れていく、後悔や自責の念も同様に。
憎しみという負の感情、固執、執着心、そういったものは他の動物にはみられず人間特有のものらしい。
なんとも人とは業が深い生き物なのである。
ここである物語をひとつ綴ろう。
男は大切な家族を失った。
その原因を作った女と出逢ったとき、
あろうことか男は心惹かれてしまったのだった。
二人はいけない事だと分かっていても
互いに思いを寄せ合う心を止められなかった。
そんな二人を許せない女がいた。
女は男の方を憎むのではなく、相手の女を憎んだ。
深く深く、その身を焦がす程に激しく憎んだ。
次第にその負の感情は広がり、女ばかりでなく男も憎むようになった。
そして、この世の全てを憎むようになった。
女は男を愛していたのに。
世界は愛に満ちていると信じていたのに。
その愛の形は憎しみへと変わり、やがて永遠となる。
愛に一番近い感情とは憎しみなのだから。

P.S ヤソンの女王アミラへ
最強のファミリアを携えてブラストワーム軍を創設し、屈強の四天王を従え劣勢を覆した強力な指導者。先住民ヤソンを心から愛し、その愛をもって侵略する人間たちとの戦争に臨む心はいかばかりか。その仮面の下は、人とヤソンの混血を覆う背徳の面を併せ持つ。
愛した男に憎まれながら迎える死、その刹那に貴君は終ぞ何を想う。
憧憬と嫉妬の影武者より