ご無沙汰しております!皆さまお元気でいらっしゃいますでしょうか?
わたくし、Mrs. Gは“これまで殆ど諦めて実行しなかったこと”を本格的に始動するために日々奔走しておりました。
で、お題の「実行しなかったこと」とは何ぞや?と思っておられる方も多いとでしょうね。
ずばり「夫との別居、離婚申し立て」です。
理由はDVです。
ただし、自分がDV被害者だったとわかったのは昨年年末。シティズン・インフォメーションという非営利団体のオフィスに相談に行った時に、スタッフから「DVの被害者をサポートする行政施設や団体があるし、格安で法的手続きをしてくれるリーガルエイドがあるので、そこにまず連絡した方が良い」と言われまして、そこで初めて「え?私ってDV被害者になるの?」ってな感じでした。
で、DV(配偶者暴力または夫婦間暴力)とは?でググってみると・・・
同居関係にある配偶者や内縁関係の間で起こる家庭内暴力(身体的暴力だけでなく、心理的暴力、経済的暴力、性的暴力も含む)のことである。近年ではDVの概念は婚姻の有無を問わず、元夫婦や恋人など近親者間に起こる暴力全般を指す場合もある。 (Wikipediaより)
とのことでした。
私の場合は主に心理的暴力と経済的暴力、過去にはちょびっと性的暴力もありました。でも身体的暴力だけがDVだと思っていたので、相談してビックリしましたし、ググってさらにビックリです。
では、私が受けた“暴力”がどんなものだったのか具体例をば・・・
(Wikipediaから一部抜粋しました。他に例があるので、知りたい方はこちらをどうぞ)
心理的虐待 ①終始行動を監視する
②精神的に負担となる行為を意図的に繰り返し行う
③無視する
④恫喝したり日常的に罵る
※半ば強制的に居間で一緒にテレビを見させようとしたり、私がトイレにたったりお茶入れるために居間を離れようとすると「Where are you going?」とすかさず訊ねてました。また、買い物に行く際もどこの店に行くかを訊ねます。
そして、精神的に負担となる行為は色々あります。まずはアルコール依存症とそれに伴う問題行動。トイレの場所を間違ったり、アルコール性の下痢で、しかもトイレに間に合わず脱糞することがある、とか。夢遊病者状態で、裸で夜中に外に出ようとした、とか。呂律が回っていないので聞き取れないのに、逆ギレして私を罵倒する、とか。全く見ず知らずの人に「何見てんだ!」と喧嘩腰になる、とか。素面の時も私に手足の爪を切らせたり、体洗うのを手伝わせたり、股部分にできた発疹の薬を塗らせたり・・・などなど。
そして、無視、というか放置ですね。特に息子の癇癪が酷かった2歳~3歳くらいまでは本当にしんどかった。初めての子育てで、しかも外国。友達と言える人もおらず、出会えず、日本人コミュニティーなどないコークでの子育ては夫だけが頼りだったんですが・・・夫はほぼ毎日パブ通い。ヘルプの電話をして「すぐ戻る」と言いつつ、戻ってくるのは2~3時間後だったり、時には朝1時とか2時。で、酔った夫は私の睡眠妨害したり、小や大を漏らして夜中に私が掃除する羽目になったり・・・ 当時は毎日が辛くて、泣かない日はないってくらい泣いてました。たぶん鬱状態になっていたと思います。
それから言葉による暴力は日常茶飯事ってくらい頻繁で、自分の心がすさんでいくのがわかってましたし、自信を失っていってるのがわかっていました。でも、夫に頼るしかないと思い込んでいたし、自分の英語力がないから悪いんだ、自分が我慢すればと思い込んでいたのも事実です。
+とにかく別居した方がいいと思ったのが、息子に対しての過度の期待や押しつけです。自分がかなえられなかった夢、コーク代表のハーリング選手やゲーリックフットボール選手になれ!そのために練習しろ!とか。お前はアイリッシュなんだからアイリッシュシチューを食べろ!と涙目で吐きそうになっている息子にシチューを食べさせたので、「これはマジでヤバい」と思いました。子供はシチューとか、スムージーとかミッスクされた食べ物が嫌いで、見るのも嫌なんです。で、私もこれまで何度か止めさせようとしてきましたが、そのたびにキレられて・・・
経済的暴力 ①生活費を著しく制限したり与えない
②無計画な買い物や借金を繰り返す
③家の金を持ち出す
④仕事を制限する
※そもそも論として、縁故頼み、失業手当頼みのビルダー(建築作業員)の主人と結婚することが無謀でした。しかも結婚したころから既にアイルランド経済は不景気に入り、そこにリーマンショック。ビルダー以外の仕事を探そうとせず、はたまた「こんな安い賃金じゃ働きたくない」と屁理屈をこね、そしてこれまで散々働いて税金収めてきたんだからと変な理由で“キャッシュ・イン・ハンド”の仕事にこだわり、たまにペナルティとして失業手当が支給されないなんてこともありました。じゃぁ、どうやって生活したかというと、実家両親の援助です。といっても、この援助は急な帰国とかそんな時に使えという意味での援助だったんですが、それが結婚以来ずーっとでして、2016年の熊本地震被災で実家の屋根や壁の修理にかなりの額を出費した両親もさすがにいつまで援助せないかんのか?と不満を漏らすようになりました。当たり前ですよね 結婚して独立しているはずなのに、この体たらく。
夫が働かない、働けないなら私が!と思い、これまで何度か職探ししたいと訴えたものの、私が仕事を得たら手当が減額されるだの、保険証取り上げられるだのネガティブな情報だけを与え、私を不安がらせ、私を外で働かせまいとしてきました。で、昨年10月から12月半ばまでの短期のパートを得た時もあまり良い顔をしていませんでしたし、週€100もらうかということで、夫からもらう生活費は週たったの€150でした。ちなみに夫は自分がもらう手当(現在は障碍者年金)の額をひた隠しにしています。
そして夫の経済感覚の無さにはほとほと困りました。私になんの相談もなく借金を作り、借金の取り立てが来る時は夫は不在、私に応対させました。当時生活費として渡されていた額は週平均€200。そこから家賃を払い、借金返済として€50払い、食品を買い、毎週ではないにしてもガス代、電気代として少しずつ貯めて、請求時にドンと払うようにしていました。そしてできるだけ少額でも貯金するように心がけていましたが、地元夕刊紙で死亡欄を見て「〇〇(飲み友達)の親が死んだから葬式に行く。金をくれ。」と€20~40要求されたこともしばしば。ちなみに大して親しくもない、パブで顔見知り程度の“友達”の親族なんですよ。葬式や埋葬に行く必要もないし、呑みに行く必要もはないわけで・・・。
それから以前は私の財布から金取って呑みに行ってたこともありました。やりくりしていかなきゃならないから半狂乱で夫を探し回ったこともありました。そして一番許せないのが、息子の貯金箱からお金を盗んで飲みに行ってたこと。 問い詰めたら「お金は返す!借りただけだ!」と。 お金返したら盗みはチャラになるんかい? 私が問い詰めなかったら、お金返す気もなかったんちゃうんかい? あんた、自分が泥棒してるって自覚ないんかい? しかも自分の子供のお金盗むって、これほど恥ずかしいことはないんじゃないの?と怒髪天でした。なお、夫の窃盗癖防止のために小さな金庫を買いました。悲しいことですがお金のことで夫への信頼は全くなりなりましたし、今後もその信頼が回復することはあり得ません。
性的虐待 ①過度に嫉妬する
②性的必要を省みない(性交を差し控える)あるいは逆に性交を強要する
③恥辱的あるいは不道徳な行為を強要する
※これに関しては受け手(私)がどう感じるかで違ってくると思いますし、夫も嫌がらせるつもりはなかったと思います。特に2番目は、まず“タイミング”が合わなかったんですね。夫は酔うとその気になるんですが、加齢も手伝ってか気持ちだけその気になってるだけで、物理的に無理でした。そして息子のイヤイヤ期は私が疲れ果ててしまってその気になれなかったのに強要する時があって苦痛でした。それでも二人目欲しさで私も私なりに応えました。でも、股間部分の発疹に薬を塗らされたりしてると、股間のものを見ても何にも感じなくなり、またその塗り薬の臭いが鼻について、一気にその気がなくなりました。なお、三番目に関してはHビデオの見過ぎ?なのか、「それ」をすると女性が喜んだり、興奮すると思っている節があります。
ちなみに1番目に関しては、夫にもしものことがあったら子供を連れて日本に帰れ。アイリッシュの男と再婚してくれるな。というか再婚してくれるな。ということでした。死んでからも私を束縛する気ですか?とドン引きです。
結婚当初はまぁ、まともだったんですよ。私が仕事を持つことも賛成してましたし、ヘビードランカーではあったけど問題行動もありませんでした。
それが結婚半年後に私の妊娠がわかってから、悪阻の私を気遣うこともなく、ほぼ毎晩飲みに行き、トイレを間違うようになり、汚れた下着やジーンズを私に洗わせ、引っ越しの際の荷造り、荷解きを全く手伝わず、大きなお腹の私に暖炉のセットや掃除をさせ・・・ こんなのが積もり積もって結局「別居、離婚」を決断しました。
ただね、これを決断するのに随分な年月を費やしてしまった、息子よごめん と反省中です。
で、2月5日に家庭裁判所からプロテクション・オーダー、セーフティ・オーダー、バリング・オーダーの命令書的なものをもらい、法的別居が既に始まっています。法的別居とは所謂「家庭内別居」です。
私にある程度の収入があればアパート借りたりもできたでしょうし、もし身体への暴力があれば私と息子はシェルターなどに一時的に住むことになったと思いますが、無収入で、しかもアイルランドは住宅難。身体への暴力がないので、とりあえず命の危険がないということで「家庭内別居」になるわけです。でも、もし夫が私や子供に対して罵詈雑言や召使い扱いした場合、または生活費を与えないなどがあった場合は私はプロテクション・オーダーに基づいて警察に助けを求め、警察は夫を逮捕できます。
夫は私の決断、行動に納得しているわけではないんですが、裁判所からの命令書のお陰で大人しくしています。そして夫は「改心したから、もう一度やり直そう」とアプローチをかけてきます。
もう無理ですわ。これまで何度も何度もこの結婚自体を後悔して、夫にも直接別居したい、離婚したいと訴えたんです。でも、彼は私が本気だと思っていなかったし、私は逃げないと思ってたんでしょうね。
バカたれ!私の堪忍袋の緒は擦り切れて修復不可能なんだよ。
もう迷わないし、もう後には引かない。だからこれまでひた隠ししてきたことを実家や姉、友人たちに正直に話し、時には愚痴聞いたもらったり、精神的サポートをお願いしました。
これまでがブログ休止2か月間してきたことです。
次回ブログでは相談した機関やサポートしてくれる団体、諸手続きに関して書きます。