高校で世界史の授業がなかったので、成人してからざっとでも世界史を知りたいと思い、「世界史総合図録」を買いました。
で、表紙をめくると、これありますよね。
※Googleから拝借
これを見て、「中国の国号(王朝)覚えきれない」とか、「あぁ、日本って、縄文・弥生時代含めても2000年ちょいなんだ
」とか思っていました。
40近くになって、改めて日本のことを調べてビックリ
縄文時代は今から約1万5000年前から約2,300年前くらいまで続いて、縄文土器は現存する世界最古の土器っていうじゃありませんか。漆器も大陸との交易が始まるはるか昔からあり、最古のものは9000年ほど前のものだとか。
そして「日本は建国以来“日本”で、一つの皇統が現代まで続いている」奇跡のような国だということを、ええ歳してようやく気付きました。
例えば、英国。ノルマン朝以降、ずーっと外国人の国王・女王ですよね。
ノルマン朝、プランタジネット朝、その分家筋ランカスター・ヨークはフランス系。チューダー朝はウェールズ人。スチュアート朝はスコットランド人。ハノーバー朝と現在のウィンザー朝はドイツ人(今はドイツ系と言った方がいいのかな)。
他の欧州の王家も、嗣子が途絶えて外国から新国王を迎えて今に至っているところがほとんどなので、それを考えると、2000年以上同じ皇統が続いているって単純に考えても凄いですよね。
そして、このたびユネスコの無形文化遺産に雅楽が登録されたそうですが、雅楽の起源はChinaです。
でもかの地では雅楽は継承されませんでした。なぜかって、一朝一乱の地で、支配者が変われば前支配者の時代が否定されてきたから。
大陸から伝わったもので、日本には残って、大陸では廃れたものは他にもあります。
例えば蹴鞠。もとはChinaから伝えられたものですが、発祥の地では廃れてしまいました。
それから「論語」。文化大革命の時、孔子や他の儒家が悪人とされ、その教えが否定されたため、中華人民共和国はもはや“論語の国”ではないとか。
これを知ったときは軽くショックでしたが、昨今の大陸人の振る舞いをみると納得もしました。
でも、孔子を否定してるわりに世界各国に「孔子学院」あるんですよねぇ。変なの。
日本も廃れてしまった文化や慣習があると思うんですが、それでも少しずつカスタマイズされつつ数百年、千年継承されてきたものが色々あるって凄いですよね。
ほんと、今更ですが、「なんで学校でこういう事を教えてくれなかったの?」と思うわけで。
そしたら、もっと勉学への意気込みが違ったんじゃないか、もっと日本人であることに自信が持てたんじゃないかってね。
でも、もしかしたら、先生たちも日本の状況が当たり前すぎて「凄い事」とは気づいていないのかも・・・。
じゃぁ、いい歳になるまで「日本の凄さ」に気づかなかったのは仕方ないってことで・・・