この夏の里帰りの目的の一つが「地元小学校への体験入学」。

まず地元教育委員会に打診したのは昨年9月末。 (気が早いですね;あはは…

聞いた話では、学校によっては体験入学を嫌がるところもあるとかで、まず受け入れてくれるのか尋ねました。

数日後、教育委員会から私が通っていた小学校は受け入れ可と返事があって、年度が明けて4~5月中に直接学校に連絡を取ってもらいたいとのことでした。

ご存知の通り熊本地震があって、暫くは休校状態でしたが、学校自体にはそれほど被害もなかったようで、我が子の受け入れも予定通りOKでした。

電話とメールで教科書のリストや登下校の時間や仕方、服装のこと等で連絡を取り合いました。

 

7月4日体験入学前日、子供を連れて学校を訪問。

教頭先生と担任の先生、それから英語担当講師(日本人)と面談して、教室や下駄箱の確認をし、てその日は終了。

翌日、いよいよ体験入学がスタートしました。

毎朝児童は8時15分までに登校とのことだったので、7時40分ごろに家を出ました。が、通学路には他の子供の姿が見えず・・・えっ “登校班”というものがあって、何人かまとまって登校しているとは聞いたんですが、見かけたのは中学生だけ。

8時くらいには学校に着いたんですが、どうもほとんどの子供たちが既に登校していて、学校で遊んでいました。ポカン

子供のクラスは第1学年で、17名(息子を入れると18名)しかおらず一クラスだけ。各学年どこも20名ほどしかおらず、一クラスだけでした。だからこそ、休み時間、特に昼休みは上の学年の子供たちが下級生と一緒に遊んだり、何かと面倒を見てくれたんだと思います。

登校初日、第1限目は英語。教頭先生から1時間目だけでも見学されませんか?ということで授業を見てきました。

息子にとっては良かったような、そうでもなかったような感じでした。仕方ないとはいえ、こちらの幼児レベル英語なので、物足りなかったようです。

休み時間、さっそく2年生や3年生の子供が、息子と英語で喋ろうと教室にやってきました。

「Hello! What's your name? What colour do you like?」どの子もこればっかり。あんぐり

いやぁ、まず最初のとっかかりが重要なんですが、それ以上会話が発展することはありませんでした。

なーんか残念な英語の授業という感じが否めませんでした。ざんねん…

 

1年生は毎日5時間授業で、3時半ごろまで学校で学びますが、息子は日本の夏に慣れていないので、初めの1週間は給食の時間が終わったころに早退することを勧められました。

ただ、慣れない通学路を一人で帰らせるのはさすがに不安なので、毎日私が迎えに行くことに。

1時ごろって、もう暑くて暑くて・・・。あつい アスファルトの熱が靴底から伝わって、さらに暑く感じました。ぐるぐるおめめ

 

さて、授業はというと、息子の日本語能力が低いので、あまり理解できなかったようですが、算数はこちらとほぼ同じ内容だったためか、本人も楽しかったようです。

また夏の期間の体育は基本的に水泳の授業ですが、雨が降ると体育館でドッジボールなどをしたようです。(私が子供の時は、雨でも水泳してましたけど・・・)

休み時間は、面倒見のよい子がなにかと構ってくれたようで、晴れた日は広い校庭で、雨の日は体育館でみんなと走り回っていたとか。 (「スゲーな、あんな暑い時にマジ・・・・?」と、思うのは私だけ?)

 

で、この体験入学のメインの目的は、学校給食と掃除を体験させること。

こちらの学校のランチは『食育』とは無縁ですし、生徒に掃除をさせる学校はありません。

アイルランドの学校・教育をご覧ください。

我が子は誰かに似て“食わず嫌い王”で、日本の小学校の「みんなで配膳して、いただきますして、同じ物食べて、片付けして」を体験してほしかったんです。あわよくば“食わず嫌い”も改善するかなぁ・・・って。

結果は、思ったほど成果はありませんでした。顔 ただし、「みんなで配膳、いただきます、食器を給食室に持って行ってお礼を言って」は、いいねいいねと言っておりました。

掃除は二週目から体験したんですが、みんなで教室や廊下を拭き掃除するのは「悪くないねえへ」だそうです。担任の先生からも「ニコニコしながら皆と拭き掃除してますよ」とのことでした。

 

息子にとっては慣れない土地で、子供の数も昔と比べると激減していたため、一人通学を断念せざるを得ませんでしたし、給食も思うほど食べてくれず、夏休み期間のプール使用も学校側の諸事情で断られので、すべて期待通りとはいきませんでしたが、総体的には体験入学させて良かったと思いました。

なんといっても、子供の日本語が随分上達して、実家の両親、姉家族、そして私もビックリしました。おぉ!

やっぱり、知らない人や、友達と喋ることが語学習得には必要なんでしょうね。

 

そして、今回改めて思ったのが、「日本の学校の先生って、やっぱり凄い!」ということ。

自分が子供の時、時間割は月曜1限目:国語、2限目:算数・・・という感じで通年でしたけど、今の時間割は何を勉強するかが書いてあるんですね。顔文字

そのため、毎週先生方は時間割を作らないといけませんし、毎週金曜日は次週の時間割と、その週の出来事や、次週の予定を記した学級だより(?)を配布しなくてはならないとのこと。

夏休み前なので、小テストして、採点して、評価を出してと何かと慌ただしいなか、7月20日、息子あてにクラスメート一人ひとりからのメッセージと、写真をはったものをいただきました。

担任の先生の気配り、気遣いには感謝の言葉しかありません。uru*

 

世の中には、左巻きのろくでもない教師がいるのは知っていますが、そんな先生ばっかりじゃないし、少なくとも、今回出会った先生方は、どの方も一生懸命教師としての職務を果たしておられたと思います。

しかも、部活の顧問していない先生も、夏休み期間は学校に出勤してますからね。汗

授業はなくても、出張やら何やかんやと忙しいようです。

アイルランドでは考えられません。

 

息子の体験入学にあたって、私も緊張して、「何事もないだろうか」と不安になりましたけど、「案ずるより産むがやすし」でした。顔文字

これもひとえに地元小学校の協力と、怖がりながらも“新境地”に飛び込んでくれた息子の頑張りの成果だと思います。

こりゃぁ、クリスマスプレゼント奮発せにゃぁいかんかな。苦笑

 

 

 

 

 


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