本願寺の同僚との間で何度か話題になったのが、OA機器などの変化。

平成5年に就職したんですが、当時、立案や文書等の作成はワープロ(ワード・プロセッサー:わかりますか?若い方汗でした。しばらくしてコンピューターを一台導入しましたが、おもにデータベースのためといった感じでした。その部署で携帯電話を持っていた人は一人でしたし、レンタルでしたね。世間もまだポケベル(ポケットベル:わかりますか?若い方汗を持つサラリーマン、営業マンが多かったと思います。

平成11年ごろになると各部署で二人に1台くらいの割合でコンピューターが導入され、翌年には一人1台コンピューターが配置されました。昼休みにネットで『ONE PIECE』情報見てましたよ。はい?

そしてその頃になると携帯電話を持つ人も多くなりました。

10年勤めましたけど、その期間に随分周辺機器が変わり、生活が変わったと感じました。


さて、ご存知の方もいらっしゃる思いますが、コンピューター、インターネットは軍事技術からの転用されたものです。

その他、現在当たり前に使っている物、技術は軍事関連から転用されたもの、または軍事に用いることで普及したものが多くあります。

少し具体例を挙げてみましょう。


まずはスピンオフ(軍事技術より民生転用)したものから。

・ コンピューター ・・・ コンピュータENIACは弾道計算を目的に実用化。

・ 原子炉 ・・・ 世界初の原子炉、シカゴパイル1はマンハッタン計画で開発。

・ ロケット ・・・  V2ロケットの技術は後の人工衛星打ち上げ技術に発展。

・ 電子レンジ ・・・ 米レイセオン社(Raytheon)のレーダー開発の副産物として誕生した。

・ グローバル・ポジション・システム(GPS) ・・・  軍用のGPS衛星による衛星即位システム。

・ 補償工学  ・・・ 人工衛星から地表を観測する際の大気のゆらぎを補正するための技術。今では地上の望遠鏡には必須の装備になっている。

・ インターネット ・・・  前身はアーパネット(ARPA-Net)。ソ連からの核攻撃を想定し、それでも指揮能力を喪失しないようにするため、分散処理システムとしての現在のインターネットの原型が誕生したという俗説がある。

・ 魚群探知機 ・・・ 大東亜戦争中、海軍が開発した「音響測探機」という機械を、戦後民生転用して作られた。ちなみに開発したのは日本人。

・ ティッシュペーパー ・・・ 第一次世界大戦中に脱脂綿の代わりに開発された。吸収力の高さからガスマスクのフィルターとして使われたが、大戦後に大量のティッシュペーパーが余ってしまったため、アメリカのキンバリー・クラーク社がメイク落とし用として「クリネックス」の名で再度販売された。今日では生活に欠かせない日用品として消費されている。

・ 缶詰 ・・・ 1804年、ナポレオンが遠征における食糧問題を解消するためアイデアを募り、フランスのニコラ・アベールが瓶詰めを発明した。だがガラス瓶では重くて持ち運びしにくく破損もしやすいということから、1810年にイギリスのピーター・デュランドにより缶詰が考え出された。現在に至るまでに殺菌方法や構造の改善がなされ、今では主に備蓄用食品として利用されている。

・ トレンチコート ・・・ 1914年、第一次世界大戦が勃発。軍部の要請により塹壕(トレンチ)での戦闘に合わせてタイロッケンコートに修正を加え、手榴弾や剣・水筒をぶら下げるD字型リングをコートに止め金として取り付けたトレンチコートを製造し英国陸海軍に正式採用された。大戦中に50万着以上着用され、終戦後には市民に広まった。

・ カーディガン ・・・ クリミア戦争のバラクラヴァの戦いに於て無茶な突撃を行った事で有名な、英国陸軍軽騎兵旅団長の第7代カーディガン伯爵ジェイムズ・ブルデネルが考案、その名前の由来となっている。怪我をした者が着易いように、保温のための重ね着として着られていたVネックのセーターを前開きにしてボタンでとめられる様にしたのがその始まりと言われている。


※携帯電話 ・・・ 第二次世界大戦中にアメリカ軍が使用したモトローラ製の「Walkie Talkie」が、前身といわれる。しかしこれは、回線を使用していないトランシーバーである。


そのほかにも医学、宇宙開発、製鉄技術に軍事技術が寄与しています。


次にスピンオン(民生技術を軍事技術に転用)したもの。

・ 鉄条網 ・・・ 当初は獣や泥棒よけであったが、軍事においても対人用の障害として陣地構築資材に利用されている。

・ 合成繊維 ・・・ ナイロンは撥水性が良く、衣類、防弾チョッキなどに応用された。

・ 飛行機 ・・・ 初期の飛行機は偵察機として用いられ、やがて戦闘機などに発展した。

・ 液晶ディスプレイ ・・・ 元々は電卓の表示用であったが、現在では多目的表示装置として軍事用でも陸海空問わず幅広く使用されている。

・ 腕時計 ・・・ 第一次世界大戦時、一斉攻撃や砲撃のタイミングを合わせるために兵士たちに腕時計を持たせたことにより普及を促す契機となった。

・ ボールペン ・・・ ユダヤ系ハンガリー人のジャーナリストのビーロー・ラースロー(László Bíró)が世界初の近代的ボールペンを考案し、1938年にイギリスで特許を取得。1941年にドイツを逃れてアルゼンチンに移住すると同国で会社を設立し1943年に同国での特許を取得してBiromeというブランド名で販売。イギリス空軍がこのペンのライセンス品(Biro)を採用し、高い高度を飛行中の使用に際してボールペンは万年筆よりも液漏れしにくいことが知られることとなった。(英国、アイルランドではペンのことを「バイロ」と言う人が多いです。)

・ 形成外科術の発展 ・・・ 戦争による外傷を治療するにあたり、彼らが社会復帰に必要な身体の修復技術が求められ、そこから美容整形へと発展した。


普段何気なく使っているもの、現在の生活を便利にしているものが沢山ありますよね。

戦争を肯定したくはないですが、人は争い、戦いながら色んなことを考え、技術を生み出し、それを普段の生活に転用・応用して、便利な世の中にしてきたことは否定できません。

芸術関連は平和な時代にこそ発展しますがね。


安保法案が可決され、その賛否を問うアンケートの意見を見ると「相変わらず日本人のミリタリーアレルギーは凄まじいなガーン」と感じました。

日本人がミリタリーアレルギーになるのは、そう教育され、軍事関連が嫌いになるように毎年刷り込まれてきたので仕方ないことなんですが、普段、普通に使っているもの、お世話になっている技術にかなり軍事技術が転用されているなんて、いまだにその事を知らない人って多いんじゃないでしょうか。テレビでこういう事、教えてくれませんしね。顔

戦争を肯定するつもりはありませんが、軍事関連・技術をすべて否定するわけにもいかないのではないかと思うわけでして。

都合がいいと言ってしまえばそれまでなんですが、事実これはこれ、それはそれと割り切らないとやってられませんし、何より現在のこの便利な生活を捨てることもできません。

何度かブログに書いてますが、パソコンやインターネット無しの生活なんて耐えられません!鬱になる自信がある!きっぱり


反戦や非戦、軍事力そのものを否定される方たちのミリタリーアレルギーはわからないわけじゃないですが・・・、どうします?現代社会は色んなものに軍事技術が生かされて、アレルギー持ちながらも(知ってか知らずか)使っているんじゃないですか?

「軍事技術が使われてるなら、やっぱり嫌。使いたくない。」ということであれば現代のテクノロジーを捨てて、江戸時代くらいの生活に戻りますか?


                             

                          参照元  Wikipedia - 軍事技術

                                 Wikipedia - バーバリー

                                Wikipedia - カーディガン

                                軍事技術が転用・応用された身近なもの一覧

                                世界の食卓を大きく変えた日本発の技術






人気ブログランキングへ