結婚して間もないころだった思うで、2008年の春ごろの出来事だと記憶しています。

ちょうど夕方のRTE1ニュースを観ていたときです。

当時の私の英語力でニュースを聞き取ることが難しかったんですが、それでも耳に入ってきたのが

『Human Trafficking』という言葉。

「えーっと、ヒューマンは人間、トラフィキングって運輸とか?もやもや2」 けど、ヨーロッパのどこかで一味を捕まえたとか何とかと言っていたので良い意味では無いというはわかりました。

それから暫くたった頃だと思いますが、多くの人が行き交う街の中心地に大きな看板がかけられました。

確かそこには「No Sex Slave」と「No Child Slavery」の言葉とイラストが描かれていて、瞬時に先般のニュースを思い出しました。

そしてヒューマントラフィキング=人身売買だったことが理解できました。がーん

その前後でしたが「人身売買、子供の奴隷に反対」という内容のテレビCMも流されて、ショックを受けたことを覚えています。


「人身売買」とか「奴隷制」とか昔の話で、今では映画や漫画の中での出来事だと思っていました。

だから現代でも、しかも“人権”にやかましいヨーロッパで人身売買があって、性奴隷状態で売春させられている女性達がいることや、形式上養子で実質奴隷状態で働かされている子供達がいるなんて驚きでした。

しかも、ここアイルランドでも人身売買によって売られた女性たちが売春を強要され、搾取されていたことがとてもショックでした。

(ちなみにアイルランドでは昨年11月に売春・買春禁止の法案が通りました。)


以前はヨーロッパって「洗練されていて、クリーンで、人権意識も高くて」なんて勝手な思い込みがあったんですよね。

けど、ヨーロッパにも色々な国がありますし、経済規模、教育、文化も違うから生活水準も違いますし、欧州諸国が皆豊かではないので、そこに漬け込まれ、騙され、売られた人たちがいる訳です。

現代まで続く問題だったし、自分がとことん“箱入り”だったと思い知らされました。…

あ、別に“ええとこのお嬢”というわけではありません。“ええとこのお嬢”は日本語字幕が必要なくらいこてこての方言はしゃべらないと思います。汗



昔の話だと思っていた

↑実話を基に作られた映画らしく、映画の最後には年間8万人(ぐらい?)という女性が売買されるためにアメリカ国境を越えたり、入国したりするんだそうです。(ただし、どこが事実で、どこが脚色かはわかりません)

ちなみにこの映画には小児性愛者がフィリピンかどこかで少女を買い、転売するシーンがあって、映画とわかっていても観るのは辛かったです。



何かと引き合いに出して悪いんですが、所謂慰安婦問題でありもしなかった強制連行で売春を強要された、性奴隷だったと元慰安婦だった女性たちを利用して日本を貶めようとする田嶋陽子さんに福島瑞穂さん!女性の人権云々を訴えるなら、今現在性奴隷として苦しんでいる女性達を救う活動をすべきではありませんか?

ISILによって異教徒やスンニ派以外の女性達が性奴隷にさせられたり、戦闘員たちと結婚を強要されたり、高学歴の女性は処刑されています。

南米でも反政府武装組織によって襲撃を受け、戦闘員たちの慰み者にさせられた女性達もいるらしく、世界中で人権蹂躙されている人たちがいるのです。

田島さん、福島さん、叩きやすいところばかり叩くのは偽善者です。似非人権活動家ですよ。むっ


このたびの邦人人質事件に関するニュースで『報道ステーション』では中東での日系企業数や人数、日本人学校まで報道したと聞いたときは驚きましたし、怒りがこみ上げました。コラー

「獲物はここですよ」と言ってるようなものです。人質事件の最中にすでに転売されようとしたジャーナリストがいたらしいじゃないですか。

「知る権利」とか「報道の自由」をドヤ顔で報じるのはいいんですが、無責任に報じた後に中東やその付近に在住する日本人の命が危険に晒される可能性があることも考えてほしいですね。ネットで世界中に情報が駆け巡り、日本語を解さなくても翻訳機能で簡単に知ることができるわけですので・・・。



渡る世間は鬼ばかりではありませんが、世界中どこにでも悪党はいますし、人の欲望が渦巻いています。

海外に出るな、ヨーロッパに来るなといっているわけではありませんが、一歩ホームをでたらアウェーです。

心してかかりましょう。

                                                       (Mrs. G)







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