似て非なり


2003年の9月中旬か下旬だったと思います。

当時通っていたダブリンの語学学校のカフェというか食堂で、一人ぽつんと座っている“彼女”を見つけました。

外見・雰囲気から“日本人だろう”と思い「Hello! Where are you from?」と声をかけたんです。

そしたら彼女は韓国人でした。

韓国人とわかった瞬間、しまった!ヤバー!と思いました。

何がって、当時私は【日本はアジア諸国に悪いことをした国だから、きっと日本人の私は嫌われる】と思っていたからです。汗

しかし、私の予想に反して彼女(Ms Kとします)は日本が好きで、訛りはあるものの流暢な日本語を喋り、10年近く?日本に住んで仕事をしていたとのこと。

一気に意気投合して仲良くなりました。

日本語は全く不自由のないレベルでしたし、他の日本人たちともすぐ仲良くなり、一緒にお昼を食べにいったり、飲みにいったりしました。

そのうち同じクラスになり、更に私を驚かせたのが英和辞書をつかい、メモは日本語、漢字と平仮名・カタカナで書いていました。 (ただし、バランスが取れておらず残念な筆跡でした困った 

そしてアイルランド料理で太りそうだから和食に戻したい、どこにアジアン・フードショップがあるかと尋ねられたこともありました。


そしてある日、何かの機会でMs Kの住むStudent Accommodation(寮のようなもの)にお邪魔させてもらいました。

彼女が持っているノートパソコン(日本製)を見せてもらい(いや、見せられたのかな汗 、「コンピュータープログラマーの婚約者が選んで買ってくれた。彼は本当は日本にいたかったんだけど、フランスの会社からヘッドハンティングされて、日本の会社はそこよりいい給料を彼に払えないから・・・云々」とさりげなく自慢。

そしてその話の流れからだったか、彼女の語学学校の授業料や滞在費いっさいがっさい、その婚約者が払ってくれたということを知りました。

私も、その時一緒にいたもう一人の日本人の友人も「凄いね!あなたの婚約者はwow!」と素直に驚いたところ、Ms Kは「え?何が?私は彼の妻になるのよ。彼が私のためにお金を出すのは当たり前のことでしょ。」と。

私も友人も「・・・ポカーン  そうなの?しょぼん」と言うのが精一杯・・・

Ms Kのダブリン滞在は短くても10ヶ月。その間の授業料、滞在費、Accommodationの賃貸料 それなりの額になるはずです。それでも婚約者への感謝の言葉は一つもなく、申し訳なさも感じないことに驚き「(日本人と)似ているけど違うんだ。」と思いました。

たぶんね、日本人でもこんな人いるかもしれません。けれど、私の40余年の人生でこんな人に出会ったのは、彼女が始めてであり、今のところ最後です。


そう、れからもう一つ、公衆の面前(それほど大人数ではないですが)で人の面子を潰すようなことを平気で言うんです。これで一気にどん引きして「Ms Kとは関わりたくない」と思いました。うーん

今思うと言われた時点でしっかり反論すべきだったと反省しています。反論しない=認めた ことですからね。しゅん


あれから10年。私が先にダブリンを発ちまして、お互い何の連絡も取り合っていません。

どうしてるんだか。


韓国人だからMs Kがああだったのかはわかりませんし、必ずしも彼女のような人たちばかりではないと思います。何せ韓国人全員と会った訳じゃありませんから。はい?


とにかく強烈な人物と出会ったことは事実です。

まぁ、今となっては良い思い出です。たぶん・・・…

                                                 (Mrs.G)




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