国際人?

Yahooの意識調査で『小学5年生から英語正式教科化に賛成?反対?』というものを見つけました。

自分自身の経験や反省からいえば、賛成です。

ただし、英語耳を作り英語に慣れさせる、簡単な会話ができる位を目標にした授業でよいと思います。

文法は中学に入ってからで充分です。

日本語も同様ですが、文法どおり喋る人はまずいませんし、文法気にしながら喋る人もいません。

喋ってなんぼです。


さて、この意識調査に「グローバル人材育成になる一方、云々」と書いてあったんですが、日本全体何となく英語(もしくは外国語)ができれば即グローバルな人材になる、国際人になるみたいな感じがあるように思えます。

バカいっちゃぁいけません。そんな簡単にグローバルな人材や国際人にはなれません。

ちなみに国際人とは「世界に通用する人」だそうで・・・。


いや、まぁ、一日二日で英語や外国語をマスターすることも、ましてや国際人を育成することはできませんので歳月をかけて勉強・育成するしかないんですが、それと同時進行すべきことがあるでしょう!と私は言いたい!きらーん

国語力と自国の歴史や文化などの一般教養にも力を注ぎましょう!と。

たぶん以前も書いたことがあると思いますが、知識がないものは日本語でも説明・議論できませんし、母語で説明できないのに外国語で説明はできません。

それらができずに【国際人】っておかしくないですか?


語学留学中、頭でわかっていてもできなかったのが「主張」すること。

つい聞き役に回ってしまって意見をいう機会を失ったり、知識がない、もしくは考えたこともなかった話題があり議論の輪に入れなかったということもありました。どよーん・汗

何故か。一つは自信の無さ。単語力もありませんでしたし、間違うことを恐れるあまり聞き役に回ってしまい、時には“壁の花”になってしまったり・・・反省

それから「日本は嫌われてる」「日本人は信頼されてない」と意識的あるいは無意識のうちにそれらが関係していたとも思うのです。だから「嫌われないように礼儀正しくしておかなくては」と思っていたふしがあります。

けど主張してなんぼの海外ではこれは通用しないんですよねぇ。汗

もちろん個々の性格・気質の違いもありますが同類項のカッコでくくると「日本人は大人しい」けど「議論できない」という感じが拭いきれません。


以前の私も含め、一般的な日本人の自信の無さはメディアや学校教育で「日本が戦争さえしなければ世界は平和だった」「日本人は過去を反省し続けなければならない」との刷り込みにより自国に誇りが持てず自信が持てない国民になってしまったと思います。

そして自信がもてないまま“主張ありき”の外国人と対等に渡り合うことは難しいです。

じゃぁ、自信を持たせるにはどうしたら良いか?

そりゃあ誉めることですね。キリッ

日本の歴史・文化を卑下せず、正しい評価をすること。そしてそれに恥じない生き方をすることを教えれば、まずプライドが目覚めると思います。

それをねらって中学教師の姉に『世界の奇跡ニッポン! 』を学校図書に推薦して欲しいとお願いしてきたんですがね。-ω-


ローマは一日にして成らずですし、昨今の外国人観光客の多さや2020年の東京オリンピックのことを考えると簡単な意思疎通ができる程度の英会話は必要です。慣れるためにも小学生から英語を学ぶことに反対ではありません。

しかしそれで国語力が落ちてしまっては元も子もないです。

(独身時代、事務屋でしたが「この人国語力ないな;」という人結構いたのを覚えています。私の国語能力も怪しいもんですが、私以上に“ない”人がそれなりにいたのは事実です。顔


「国際化やグローバル化に対応できる人材育成」とか言う前に、地元や自国で通用する人材育成が先ではないかと思います。

これって詭弁でしょうか?

                                                     (Mrs.G)





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