先週の金曜日(20日)、息子が通う学校でIntercultural Dayというイベントがありました。

当日知ったことなんですが、なんでも息子の通う学校の児童構成は現在33カ国のナショナリティからなるそうです。wow!

出身国から移民としてやってきた子、移民の両親を持ちアイルランドで出生したので二重国籍を持っている子、わが子のようなハーフの子と事情は様々です。


Intercultural Day

Intercultural Day

Intercultural Day

↑写真はほんの一部ですが、これらは上級生たちが作った各国を紹介した記事です。

それぞれのお国のスポーツや著名人、ランドマーク、歴史的建造物、通貨、民族衣装、文化など写真と説明文を添えて作成されています。

そして、ペーレント・ルームでは保護者がそれぞれのお国の料理を持ち込むフード・ディスプレーもありました。


さて、児童・保護者で日本人は息子(正確には二重国籍ですが)と私だけでして、学校側から私に展示品の作成とフード・ディスプレーに提供する和食のお願いがありました。
今回初めての参加でしたので、このイベントの雰囲気や、どういう風に進行されるのかがわからず、とりあえず2012年のIntercultural Dayの写真と紹介する項目についてのプリントを頼りに、日本らしい写真を選択、プリントアウトして、折り紙を用意して・・・といった感じで準備を進めました。

学校側から依頼があったのは開催日の2週間ほど前だったんですが、本気で準備しだしたのが1週間ほど前になってからで、しかも自分のイメージした写真がなかなか見つからない、見つかった写真をプリントアウトしたら元の画像サイズが小さすぎたえ゙!! と思うようにいかず、「しまった!頼まれて直ぐ写真探しをしておけば良かった。ちーん」と後悔しました。

また、折り紙も鶴しか覚えていなかったので、蝶やアヤメ、白鳥など何種類か練習しなくてならないし、和食の食材の買出しや、入れ物を考えたりと、ボサーっとしていたツケが回ってきた感じで、夏休みの宿題に追われる子供状態でした。y’s

前日夜までなんやかんやと準備におわれ、当日・・・遠足前の子供のように目覚ましより早く起き、顔洗って、髪を整え、浴衣を着て、帯を締めて、さぁ!と思ったらなんと浴衣を左前に着ていたことに気付き、着なおし!本願寺職員だったころ、部署によってはほぼ毎日のように着物を着ていたというのに・・・おいおい


まぁ、難なく浴衣に着替えて、気を取り直して、息子には甚平着せて、朝ごはん食べて学校に行きました。

いやぁ、周りも普段浴衣なんか見ないので注目浴びましたよ!ポッ

で、展示の方はと言うと、失敗ではなかったんですが、反省点も多し。汗

写真を準備した後に「あ汗説明文書くべきだった真っ白」と気づきまして・・・もうテンパっちゃって写真のサイズのことしか頭になかったんですね、実は・・・。それと写真見せながらのプレゼンテーション方式なのか?とも思って、口頭で説明するつもりでもあったんです。が、実際は上の写真のように展示する形だったわけですね。おーい

けど、説明文つけていなかったので、尋ねられたら説明するしかないし、英語で日本を紹介できる良い機会になったことは確かです。

私の他にはインド出身のお母さんがサリーやアクセサリー、スパイスの写真と名前、有名なクリケットの選手の写真を展示していました。そしてアイリッシュのお母さん達にサリーの着付けをしていました。


この催しは各国紹介の展示やフード・ディスプレーの他、児童たちによる歌や演奏、ダンスの発表もありました。そしてこのイベントは児童と保護者だけでなく、学校の近隣住民も見学にきていて、地域を対象とした取り組みのようでした。



ケルティック・タイガー(アイルランドの好景気:1995年~2007年頃まで)以前はアイリッシュが移民する側だったのに、好景気になって難民や移民を受け入れる側になったんですね。

すんなり外国人やその文化を受け入れられる人とそうでない人、移民で来た側もその国に馴染もうとする人とそうでない人と様々です。

そしてアイリッシュにとっては「突然多数の外国人がやってきて、街に英語以外の言葉が飛び交っている」「地域によっては移民の数のほうがネイティブより多い」となれば不安になる人もいると思います。

『知らない』から得たいの知れない者と思っている人たちが沢山いると思うんですが、このIntercultural Dayによって異文化を知る良いきっかけになれば良いなと思います。


ただし、現実は厳しく、児童・保護者、見学者すべてが異文化に興味を持っている人ばかりではありません。ザンネン…。

興味がある人は展示物を見たり、質問してきたりしますが、最初から興味のない人(保護者・見学者)はまずイベント自体に来ませんし、来ても壁際に立って見てるだけなんですね。

願わくば、そんな人たちがこのイベントに参加した子供から話を聞くなり、または何か琴線に触れる展示物や写真で「異文化を知るきっかけ」を掴んでくれればと思います。

もちろんアイリッシュだけではなく、私を含む“移民”としてアイルランドにやってきた外国人にとっても自国と他の国のことを知る良い機会ですし、皆現在コークに住む共同体ですので、お互いを知って、住み良い街にしていかなくてはなりませんからね。


なお、イベント終了時にケーリー・ダンスというアイリッシュの伝統的なセット・ダンスを児童と保護者入り混じって踊り、それでお開きになりました。


Intercultural day
                 ※イメージ画像です

  

見た目簡単そうなステップだったんですが、全くできず他人様の足を踏まないようダンスをした次第です。

「私の遺伝子には盆踊りの調子と足はこびが組み込まれているんだうーん」と改めて認識した金曜日お昼1時過ぎでした。


                                                          (Mrs.G)




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