やっと観た!

コークの映画館ではついぞお目にかかれなかった『終戦のエンペラー』

アイルランドは第二次世界大戦に参戦していなので、興味がわかない、故に興行が見込めないということなんでしょうが・・・汗


日本での評判は上々だったようだし、私、トミー・リー・ジョーンズが好きなのでamazonでDVD購入しました。3月初旬に。( ̄_ ̄)

そう、なかなか観る時間を作れずに、3ヶ月ゆうに超えた数日前にやっと観ました!



まず冒頭部分で、東京大空襲と犠牲者数のことが語られていて「おっ!レビュー通り“アメリカ=正義”ではないな」と思いました。

この映画は、GHQ(連合国軍最高指令官総司令部)を引き連れたトミー・リー・ジョーンズ扮するマッカーサー元帥が、日本に降り立った直後に戦犯の拘束に乗り出します。そしてマシュー・フォックス演じるボナー・フェラーズ准将に極秘任務として「この戦争における天皇の役割と、戦争の真の責任者を10日間で突き止めろ」と命じます。戦争を始めたのは誰か?終わらせたのは誰か?を突き止めようとした物語です。


冒頭の部分でも「今までと違う映画」と思いましたが、フェラーズ准将が中村雅俊さん演じる近衛文麿に面談し「天皇はこの戦争の責任者ではないのか?天皇の名の下でどれだけの人間が死んだと思っているか!」と詰問した際に、近衛文麿は「アメリカは日本の二つの都市を焼き払ったではないか。子供達を壁の黒い影にしてしまったではないか。日米双方が有罪だ。確かに日本は中国から領土を奪ったが、イギリスやポルトガルはどうなのだ?日本はシンガポールやマラヤ(マレーシア)を奪ったが、英国から奪ったのだ。フィリピンも奪ったがフィリピン人からではなく、アメリカから奪ったのだ。そのアメリカはスペインから奪ったものではないか。武力で領土を奪うことは犯罪ではない。今まで誰も裁かなかったではないか。日本とあなた方の何が違うのだ。日本は貴方達をお手本にしただけだ。」と答えるシーンがあったんです。

※実際に近衛文麿がこういう事を言ったのかは不明ですが、当時の関係者ならこう答えただろうと考えられます。但し、中国もとい国民党と戦争しましたが、領土は奪っていません。


一応ハリウッド映画なんですが、一辺倒なアメリカ=正義じゃないことに驚いたというか、新鮮さを感じました。

奈良橋陽子さんが企画したものですし、劇中に奈良橋さんのお祖父様の関屋貞三郎(演じるのは夏八木 勲さん)の登場があるので、日本を悪くは描けないとは思いますが、よく まぁ映画化できたものだと感心しました。

『硫黄島からの手紙』も評価できるんですが、それでも“戦時中の日本は狂信的だった”と思わせるシーンがありましたからねぇ。ムム…

+マッカーサー元帥が大統領選を睨んで“ええ格好しぃ”な場面もちゃんと描かれていましたよ。はい?


蛇足ですが、この映画に出演の日本人の俳優さんたちの英語はキレイな発音でした。(東條英樹役の火野正平さんは台詞なしでしたが・・・

故夏八木 勲さんを見れたのも嬉しかったです。なく02



総合的に「観るに値する」映画でした。

が、映画の最後で「ん?」というのがありまして・・・


やっと観た!

↑超有名な写真だと思いますが、昭和天皇とマッカーサーの写真といえばこれじゃないですか。

けど、映画の最後にできた写真は

こちら↓

やっと観た!

私の常識では「直立不動の昭和天皇とラフなマッカーサー」が定番なのに・・・困った 

なんとなく納得がいかないのは私だけ?ぶるー 



でも、まぁ、観て損はない映画です。お勧めします。えへ

                                                    (Mrs.G)




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