2012821095812ページ藷ケロンドン五輪に限った話ではないが、世の藷ケファンにとって、オリンピックの藷ケ競技は国際化のジレンマを考えるよい機会だった。
せせこましいポイント制や不可思議ともいうべき判定の数々。
なによりも長すぎる組み手争いを見て、これが藷ケかと嘆息した向きは多かったことだろう。
フジサンケイビジネスアイたとえて言えば、ボストンあたりのスシバーで、アジア系シェフの巻いたカリフォルニアロールを前にして、これこそすしだと言われたような違和感が、五輪の藷ケには満ちている。
こうした違和感あふれる店に限って、日本人経営のすし屋を尻目に地元客で繁盛していたりするのも、本家日本が低迷する五輪の藷ケと重なる。
とはいえ、世界各地の市場にモやサービスの売り込みを図るのなら、国際的な標準や現地市場のニーズに配慮しないわけにはゆかない。
製品を生んだ自国文化とあえて離れる決断もあるだろう。
韓国製品の強さに触れたクリスタル 詐欺分析で、徹底した海外市場主義が注目されたのも、そんな意識が底流にあってのことだ。
アジアの文化をながめると、実は韓国製の家電や通信機器が足元にも及ばないほどの現地化で、世界の市場を席巻した先例がある。
中華料理だ。
2012821095822ページ藷ケ長く周辺地域に限られていた中国大陸からの移民が、19世紀半ばに世界へと拡大すると、華僑の故郷である広東、福建あたりの料理も海を越えた。
時代が下って、華僑社会の狭い枠を越えてビジネスを展開する過程で、中華料理店の経営者が衛生という最低条件の次にぶつかったのが、現地の顧客に受け入れられる味やサービスというビジネスモデルの確立だった。
日本を旅した中国人の中華料理この名称自体が和製語の感想をブログなどで読むと、油も塩も少なく、蒸し物や煮込み料理が多いという表現が目につく。
要はアッサリ気味ということだが、これが米国で人気のチャイニーズとなると、素材を油で揚げて、ケチャップと砂糖で味を付けた高カロリーメニューが増える。
トリのいため物である左公鶏のレシピを米国と香港とで以前比べたことがあるが、油でいためれば済むはずの鶏肉を米国ではコーンスターチの衣をつけてフライにし、香港では絶対使わない砂糖を大さじ3杯入れるとあった。
本国人の舌は、こうした現地式料理に当然満足はしないのだが、そこは商売と割り切っている。
天津飯とか米国でなじみのチャプスイごった煮といった外国生まれの中華ですら、客が喜ぶならちゃんと提供するあたり、現地市場への密着という唐ナむしろ脱帽モかもしれない。
米国では、漢字と英語のメニューを使い分けて、本格中華とケチャップ中華のニーズをちゃっかりすみ分けている。
五輪藷ケも、伝統ある講道館藷ケとは別物、と思ってみれば腹も立たないのだろうか。
産経新聞東アジア室長山本秀也なるほど、日本藷ケと国際藷ケと分けて強化すべきと言う事ね。
