新しい職場に、30歳手前の人事担当2人がいる。 


彼らは社会人6年目くらい。


1人は絶対残業をしない。

もう1人はいつも残業をしている。


残業しないのが、佐和。

残業するのが花輪としよう。


佐和は日頃から、年の近い直属の上司や

同僚の花輪に

「それ、無駄じゃないっすか?

社内ネット掲示に載せたのだから

見なかった方が悪いんだし」と言って

こちらの義務は果たしているを押し通す。




年度末に異動者や新採者をネット掲示したが、

人の配置や漢字の間違い等で何度も

差し替えをしていた佐和。

その際に、何が変更になったか

一目でわかるようにしていないから

周りは間違い探しに時間を食う。

そんなんで3月31日の最終版を見ればと

思ってた総務の人間が多かった。

しかしよりによって、31日の夕方に

差し替えられた掲示に、新採者が

追加されていたのだ。


私はまだ入職したばかりで、

仕事の量も多くなかったため、

漏れなく掲示を見ていたから知っていたが…

そのほか総務の人間はバタバタで

気づかなかった。


4月入ってから追加された職員に気づいた

総務担当が佐和に

「〇〇さんって誰?!」と少し

強めに聞きに行く。


佐和は、「掲示板見てないんすか?」

と、しれっと言う。


総務からしたら、

人の出入りでバタバタしてる時期、

新年度直前の新採追加は、

せめて口頭で教えてあげるべきじゃないのか?!

と私は思う。

保険やら給与登録などもあるのだから。


私から言わせれば、佐和はただの雑。

資料は自分が中途半端のまま渡しても

「それ、〇〇見ればわかりますよね」とか

「この通知いる?!と思ったから無くした」とか

よく今までトラブルがなかったなと思う。


確かに見てない方が悪いのかもしれない。

でも仕事ってそういうものなのか?

自分の業務が効率化してると思う側で

何人もが気づかなかったり

彼が排除した文言により周りが

余計な手間をかけてやらねばならない

仕事ができてしまう。


そういう人は本当に仕事ができる人だと

昭和の私はどうしても思えない。

人事の花輪が、佐和の不足を補うよう、

時間外に対応したりもしている。


要は、彼が優秀なのではなく

今は佐和の周りが優秀なのだ。

そんな職場に恵まれてなんとか

異動2箇所目を終わらせようとしている。


まだ6年目。


この先毎年数年で異動していく中で、

いつか痛い目に遭うだろうなと思うが、

私も別件で、佐和に痛い思いを

させられてるので

彼のことはほっておこうと思う。