呪術ミステリーというジャンルだそうで、タイトルに惹かれて買ったものの、ずっと未読でした。2025年ついに読破したので、感想書きます。
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書籍データ
著者:川瀬七緒(かわせ ななお)
装丁:多田和博
カバー写真:amana images
初版:2011/8/8
発行所:講談社
331ページ
第57回江戸川乱歩賞受賞作
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あらすじ
文化人類学者、中澤大輔を訪ねてきた一人の美少女。祖父が何者かに惨殺された事を告げる。そして鞄から取り出されたのは一枚の「呪術符」。滲み出す強烈な憎悪、そして執念。しかし中澤は本物であるがゆえの違和感を感じ取った。
真由は温厚で優しかった祖父がなぜ呪われ、そして殺されたのかを知るために中澤に協力を仰いだ。すぐさま祖父の家へ向かい、小さな違和感の正体を探り始めた中澤。犯人は誰か、そして呪術を利用しておきながら禁忌を犯してまで手を汚した目的とは何か。
過去の歴史を手繰り寄せ、日本の悪しき因習と現代に潜む呪術の闇に迫る重量級サスペンス。
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感想
冒頭から呪術について深く説明が入るので、呪いの藁人形くらいしか知らない私でもすんなりその奇行を受け入れる事ができた。文章からその匂いや質感、空気感までもがイメージできて「怖っ!」て思った。登場人物も個性があり、眼光鋭い警部補や、見た目が達磨大師の占い師、鳥博士のホームレス他、インパクトの強いキャラが魅力的。探偵でもない人に数日でここまで解決されているのが警察の不甲斐なさ? 上からの圧力? 隠し通しきれない甘さ? を感じる。
あと対決シーンはなぜそこまで考えてたのに窮地になった? 何故死なないの? という印象。でも文句を言いたいわけじゃないので最後はいい具合にまとまったんだろうと頭を切り替えた。
江戸川乱歩賞受賞作ということで巻末に五人の審査員の選評が載っている。言われてみればそうだよねと納得。小説家の道は大変だなって思うし、全員の期待値が高いからこその受賞ということで私も川瀬七緒さんの新作に期待しちゃいます。
過去の受賞作品名が一覧で載っていたが、全て読んだ事がない。つまり今回が私にとっての初、江戸川乱歩受賞作との出会いである。ミステリー好きとか言っておいてなんですが、それでもミステリー作品読むのは好きなのです。ホントに。
