神奈川の海沿いで生まれた彼も、今年で5年目。
顔合わせ食事会をどこで行うかは、大いに悩んだ。
結局、両家の中間地点でもあり、
世間の休日には休みを取れない彼の都合も汲んでもらって、我が家周辺で行うことにした。
このゴールデンウィーク、
ついに、両家顔合わせを決行。
私が向こうの両親に会うのは三回目、
穏やかで大らかな気性の方たちなので、緊張感は回を重ねるごとになくなっている。
今回、食事をする店へ向かう前に、まだ一度も来ていない我が家へ招待したら、
喜んでいらしてくれることになった。
友人ではない、目上の方を招く。
花嫁修業の、この、ファーストステップ感。
午前中は、大掃除して、茶菓子を揃えて、てんやわんや。
私の両親も家へ遊びに来ることになり、
食事会の前に、全員で家で顔合わせという事態に、
わくわくとひやひやが入り混じった精神状態。
しかしいざ始まると、
初対面同士、
そして、これから家族になる者同士、
お互いを知りゆく会話が、尽きないもので、
終始、笑い合い、話題も途切れなかった。
その後店へ移動すると、
美味しい食事とお酒もあいまって、
とても濃厚で愉しい時間を過ごしたのだった。
ジュリー・デルピーが言うセリフに、
(大意)「神様は、(心の中とかではなく)人と人の間にいると思う」
という言葉が、やけに胸に響いたのだが、
食事会の場は、それを強く感じさせるものだった。
これから家族になるんだな、
両親たちが交わす言葉や笑顔の中に、
新しく生まれる縁、言い換えると神様、それをたくさん垣間見た気がする。
次の日、私の両親が帰る前に、親子三人で浅草へ行った。
普段から一人でうろうろしていた場所だったことも功を奏し、
裏路地や、ホッピー通り、隅田川沿いを巡り、うまく混雑を避けられて、両親も楽しんでいたように思う。
義両親の前での私。
彼の前での私。
恐らく両親が初めて見る、私の姿、どう映ったのだろうか。
安心はしてくれただろうか。
とうにホームシックなんて感じる時期は過ぎ、
9年経っていい大人になっても、
見送った後は大人気なく、泣き顔で帰ってしまうのは、ずっと内緒なんだよなあ。
母の日のプレゼントは、母親二人お揃いの、イニシャル入りのハンカチにした。


