新型コロナウイルス感染対策のため、マスクをして外出する、建物の中に入るときは手指を消毒するというのは当たり前になりました。

 

そして、日本人はモラルのある人が多いので、マスクをしないでお店に入る人を見る事はあまり多くありません。

 

外出時にはしっかりマスクをして、建物に入るときにはしっかり手指の消毒をしているにもかかわらず新型コロナウイルスに感染してしまう事があります。

 

それは一体どんな場合なのでしょうか?

日常の中に新型コロナウイルス感染の可能性は沢山ある

テレビなどでさんざん言われている事ですが、新型コロナウイルスは感染者と会話したり、感染者の咳で出た飛沫を吸い込む事などによって感染します。

 

または、新型コロナウイルスに感染している人が手にウイルスがついた状態でドアノブなどを触り、それを触る事も感染経路となります。

 

新型コロナウイルスは無症状の人がいたり、普通の風邪の症状しか出ない人がいるので、その人は普通に日常生活を送ります。

 

そうすると、知らず知らずのうちにその人たちと日常生活で接触している可能性があるので、誰がいつ新型コロナウイルスに感染してもおかしくない状況なのです。

 

新型コロナウイルスでなくても、例えば普通の風邪をひいたとしても、普通の人であればできるだけ人に移さないように行動しますよね?

 

風邪を他の人に移さないようにマスクをしたり、出席する予定だった飲み会を欠席して家でゆっくりしたりします。

 

それでも他の人に風邪が移る訳ですから、新型コロナウイルスだって同じように移ってしまいます。

 

もちろん普通の風邪の場合はそんな事気にせずに色んな人に風邪を移してしまっている人もいるので、そのような人が減る分新型コロナウイルスの感染は普通の風邪に比べて感染する人数は減ると思います。

 

それでもやはり普通に生活していれば新型コロナウイルスが移ってしまう可能性はある事になります。

 

新型コロナウイルスの感染経路不明の感染はこうして起こる

では、具体的にどんな風に新型コロナウイルスに感染してしまうのでしょうか?

 

よく見かける光景としては、マスクを着けたり外したりするときにマスクの表面を持って行っているというのがあります。

 

手指を消毒した後であれば問題ありませんが、外出中は知らず知らずのうちに多くのものに触れています。当然そこで手に新型コロナウイルスが付着している可能性だってあります。

 

手に新型コロナウイルスがついた状態でマスクの表面を触れば、新型コロナウイルスをわざわざ鼻から吸い込みに行っているのと変わりません。

 

マスクを着けたり外したりするときにはマスクの表面を触らない事が必要です。

 

新型コロナウイルスの感染が拡大してから、多くの人が不特定多数の人が触るドアノブを触った後には手指の消毒をするなど気をつけるようになりました。

 

これもよく見る光景なのですが、スマホを触っていて、ビルの入り口で手指を消毒してビルに入って、またスマホを触る。

 

これではせっかく手指を消毒してももともとスマホに新型コロナウイルスがついていれば、消毒した後にまたスマホを触って手に新型コロナウイルスが付着する事になります。

 

その状態で顔を触れば、新型コロナウイルスを吸い込んで、感染してしまう事になります。

 

このように、無意識のうちに新型コロナウイルスに感染する可能性のある行為をほとんどの人がやってしまっているので、感染経路不明の感染が起こる事になります。

 

大事なのは、手に新型コロナウイルスがついている可能性がある場合は、手指を消毒しない限り顔に触れないという事です。

 

マスクは万能ではない

マスクは飛沫が外に飛び出すのを軽減してくれますが、軽減してくれるだけで、完全に防止してくれる訳ではありません。

 

よくマスクをした状態で近い距離で楽しくおしゃべりしている姿を見かけますが、いくらマスクをしていても大声で話すとマスクの外に飛び出す飛沫の量も多くなるので、新型コロナウイルスに感染してしまう可能性が高くなります。

 

マスクの繊維の目は新型コロナウイルスの大きさにくらべたら比較にならないくらい大きいので、そもそもマスクで完全に新型コロナウイルスを外に出さないというのは無理なのです。

 

もちろん、マスクをする事によって外に飛び出す飛沫の量を減らす事ができるので、感染の可能性を減らすという意味で、マスクをする事は大事です。

 

でも、マスクをしたから大声でおしゃべりしても大丈夫かと言うと決してそうではないという事は覚えておく必要があります。

 

手袋を使うのは効果があるの?

新型コロナウイルスが手につかないように、手袋をしている人をたまに見かける事があります。

 

上手に使えば確かに手に新型コロナウイルスがつくのを防止できますが、手袋を外すときに手に新型コロナウイルスがついてしまう事があります。

 

布製の手袋は毎回洗う必要があり手間がかかりますし、使い捨てのビニール製の手袋は費用もかかります。

 

上手に手袋を扱える方であればいいと思いますが、色々な事を考慮すると手袋をするよりも手指の消毒や手洗いをきちんと行う方が現実的だと思います。

感染経路不明の感染を恐れすぎない事も大事

これまでと言っている事が違うじゃないかと思われた方もいるかもしれませんが、これ結構大事だと思うのです。
 
恐れすぎると、それこそコロナうつみたいな事になってしまうので、感染予防方法を習慣にしてしまって無意識にできるようにしてしまう事が大事です。
 
今建物に入るときに、無意識に手指を消毒しますよね?それと同じように、表面を触らずにマスクをつけたり外したりし、消毒をしていない手で顔を触らない、会話をするときは声を抑えぎみにするなどの習慣を身に着ければよいのです。
 
正しく感染予防をする習慣を身に着けてしまえば、意識せずにできるようになります。
 
新型コロナウイルスが怖いという感情が先行してしまうと、日常生活が楽しくなってしまいます。
 
そうなってしまうと、新型コロナウイルスには感染しなくても苦痛な日々をおくる事になってしまい、幸せな生活ではなくなってしまいます。
 
正しい知識を身に着け、しっかり感染予防をした上で、新しい生活様式の中で楽しく毎日過ごせるようにする事が大事だと思います。