右卵巣チョコレート嚢胞摘出手術。

 

前日入院〜術後4日で退院しました。

 

手術した次の日に主治医から術後の説明をうけました。

 

パソコン画面を見せられ、『今から説明しますね〜!』

 

と、

 

手術台で寝ている、炭酸ガスによってお腹がパンパンに膨れ上がっている私の姿が映り、映像がスタート。

 

カメラがへそに向かって突進し、内臓の世界へ。

昼まであった吐き気とめまいがやっと落ち着いていたのに、ふたたび込み上げてくるようなグロ映像でした驚き

 

動画なんですね、とびっくりしていると、「そりゃカメラで撮ってるからね〜」と当たり前でしょ!と言わんばかりの先生。

前置きほしかったわネガティブ

 

でも、映像を見ながらの事細かい説明はとてもわかり易く、自分の体がどんな状態にあったか、それをどうしてもらって今どういう状態なのかをしっかり理解できました。

 

まず卵巣は白かった。

他の臓器は赤だったりピンクだったりするのに、卵巣だけは真っ白でした。

左の正常な方の卵巣はそら豆くらいの大きさに対し、チョコレート嚢胞でパンパンの右側はダチョウの卵かいってくらいどデカく見えました。

白い部分を切り、中の嚢胞を少しずつ剥がしていく映像が続いたのですが、

 

「通常は、嚢胞を剥がして摘出していくんですが、しっかりくっついてしまっていてこれじゃ埒が明かないってなりまして、嚢胞を破いて中に溜まった古い血を出して取り除きました」

 

嚢胞をブチブチっと破き、中から腐った赤ワインみたいな色の血がドボドボっと溢れ出てきました。

クラクラしながら必死に映像見ました。

ずっと続いていた不正出血の色と同じでした。

 

癒着もすごかったらしく、卵巣と子宮と盲腸がべったりくっついていたので、それを剥がしたこと。

 

あとは、

術前の説明で、また再発する可能性も考えて、体外受精を進めるにあたって、自然妊娠はあきらめ両方の卵管をクリップまたは切除することも提案され、中を見てみて卵管が正常な状態ではなく膨れ上がっていたり水を通してみて塞がっていたりしたら切除しましょうという話になっていました。

 

実際、卵管の状態は、嚢胞があった右側は正常。水も通って塞がっていないことがわかったので温存になりました。

左はというと、卵管が腸くらい肥大化していてブニブニになっていました。不正出血とともに水っぽいおりものがたくさん出ていたのはこれが原因かも、と言われました。

左卵管はしっかりと取り除いてもらいました。

 

「右はしっかり通っているし、自然妊娠の可能性も残しました。左はもうないけど、左右の卵巣は近くにあるので、左卵巣から排卵された卵を右の卵管采がキャッチしてくれることもあるからね。」

 

と。先生の優しいフォローをいただきました。

 

最後に癒着を剥がした部分に保護シートみたいなものをババっと貼り付け、映像は終わりになりました。

 

最後、人工的なものが体の中に貼り付けられていることに、え?大丈夫?と恐怖を感じましたが、たくさんの情報を処理するのに脳みそが大忙しで、とりあえず卵管ひとつは残ってくれてありがとうって気持ちでいっぱいでした。

 

 

入院中、一緒に入院していた方といろいろ話しました。

乳がんで両胸、卵巣全摘出をし、再建はせずぺったんこの胸で生きていくと決めた方。


片胸全摘で再建手術で悩まれている方。


卵巣も子宮も全て取ってしまって、生まれ変わったと思って今までできなかった好きなことを思いっきり楽しもうと前向きな決断をした方。

 

みんな私と同じくらいの歳で、私より若い子もいて。

たくさんの悩みも葛藤もあって。

決断も人それぞれで。

 

私は。

私の身体は、妊娠には不向きなのだろう。

乳がん歴や嚢腫やら癒着やらたくさんの問題があって、その中で必死に不妊治療するのは、子供は神様からの授かりものという自然の摂理に従っていない、不自然な無理のある行為なのかもしれない。

子供がほしい。母になりたい。

気持ちと身体がバラバラな気がする。

潔くあきらめて、違う人生を始めたほうがいいのかもしれない。

 

身体の中の状態を目の当たりにして、思うことがたくさんありました。

私の身体は何を訴えているのか、何を伝えようとしているのか、しっかり考えながら療養したいと思います。

 

癒着があったため、胚移植は2〜3回生理がちゃんとくることを確認してからになりました。

 

考える時間はたくさんあるので、焦らず冷静に向き合います。