最大の苦しみだったのは、
彼が私にうそをついてまで、どうしてもやめられなかった女遊び。
信頼ももうとっくに失くしているのに、
彼の旅行の計画を聞くと
さらにまた私を傷つける。その繰り返しだった八年余りの日々。
なぜ私ではだめなの?
なぜ探し続けるの?
なぜ?なぜ?
ないがしろにされ、私を置き去りにしてして
貴方はいったい、どこに行くの?
そんな魅力を、引き留めるだけの魅力がない私が
…一番悪いと…
苦しみと、嫉妬と悲しみ、怒りがあふれて止まらず。
離婚をファイルしてそろそろ二か月。
認められるまで、あと一か月から二か月。
今もまだ
心の中では葛藤が続いている。
私は彼に後悔してほしい。
これこの離婚が間違っていたと言ってほしい。
半面、私はわかっている。
彼は一度決めたら、絶対といっていいほど態度は変わらない。
着々と新しい未来に向かって進むだけだろう。
私も、あの苦しい日々よりは
新しい未来に期待はある。
今日、ダル君はまた新しい計画を始めた。