「ギフテッド」(ギフティッド)というワードは本ブログでは

「天才児」「秀才」「恵まれた子」という解釈ではなく

「知的能力と精神年齢が合わないことから様々なことに不得意があり、生きづらさを感じている支援が必要な人間

…として書いています

 

現状、息子(未就学児)は周囲のお子さんより何かの能力が秀でている、学力が上である…といったことはなく、「高校レベルの数学が解ける!」…等の優れた能力も持ち合わせていません。

どちらかと言うと主に行動面で「問題児」として多くの悩みや躓きを抱えています。

 


 

※現在は6歳7ヶ月になっていますが、タイトルは受検時の月齢です

 

小学校入学を前に、心理検査「WISC-V」を受けてきました。

Ⅳじゃなくになってた…!

 

なお前回は4歳10ヶ月だったため、WISCではなく「WPPSI-Ⅲ」という、WISCの幼児版にあたる検査でした。

若干項目が違うんですよね、処理速度とかそこらへん。

 

 


 

検査当日のこと 

 

検査当日は10:00だったか9:30の予約。

すみません、近頃バタバタしてるもんで忘れてしまいました…

 

前回(WPPSI)が1時間半くらいだった気がしたので、そのつもりでいたのですが。

 

「恐らく12:00は過ぎる」と言われ…一旦帰宅しようか迷ったけど、コンビニに行ったりして時間潰し。

 

結果、2時間15分で終了…という形だったので、やはりWPPSIよりはWISCの方が時間がかかるようです。

 


 

現在の息子の様子 

 

結果の前に、現在6歳半の息子の学習面での様子について。

 

通信教育やお勉強的なことは一切してないし教えていません。

日常生活と上の子との会話で覚えたような感じ?

 

ただ、簡単な足し算なんかは多少幼稚園の活動で取り組んでいるところはあり。

 

書写教室で最近ひらがなカタカナから漢字に進んだので、小1で習う漢字をいくつか課題でやり始めています。

英語は習っているので省きます。

 

 

・読み書き

 読み:街中にある掲示や公共交通機関内に貼ってあるような案内表示に使われている程度の漢字はほぼ読める

 音読:初見でも超スラスラ読む

 書き:漢数字と自分の名前の苗字程度しか書けない

 (しかも何か独特な書き方)

 

・計算

 足し算引き算は理解しているも、間違いもある

 2桁同士の計算はまだできず、2桁±1桁なら解けるものもある

 かけ算は1年半前くらいに4の段まで覚えて飽きてやめた

 割り算は理屈は理解しているので簡単なものは解ける

 

 ・その他

 ことわざを正しい場面で使うことがある

 (私「家族なら言わなくても伝わる、みたいなことあるよねー」『以心伝心だね』…といったような感じ)

 会話レベルが小3と遜色ない

 (上の子と同じくらいの感覚)

 お手紙は便箋の行に合わせて文字を書き、7~8行くらいの内容で敬語を使うこともある

 (1行をびっしり埋めるわけではないけど80字程度の内容)

 音符が少し読めるようになったが、大体耳コピでどうにかしている

 (石焼きいも屋のメロディとか知ってる歌などを鍵盤で弾くことあり)

 車で2~3回聴いただけの曲を歌詞カード等一切見たこともないのに完璧に歌う

 (しかも結構早いテンポの曲でも歌詞を覚えて歌う、音程ばっちりどころかアーティストの歌い回しまで表現する)

 

漢字は本を読む子なので、自然と覚えていたり文章の流れである程度予測して読んだりしており。

 

先日、上の子の部活のイベントで配られたパンフレット(フリガナなし)をすらすら読んでいて。

 

同席していた義父(=息子の祖父)が相当驚いていたそうです…。

あたしは父母会活動で当日一緒に行動していなかったので夫から聞いた話…

 

 


 

結果は… 

 

以下は前回WPPSI-Ⅲの検査結果。

 

 

◆検査実施時 4歳9ヶ月

全検査IQ(FSIQ) 143

信頼区間 134-146
 

パーセンタイル順位:99.8

記述分類:非常に高い

 

言語理解(VCI) 137

記述分類:高い~非常に高い

 

知覚推理(PRI) 138

記述分類:高い~非常に高い

 

処理速度(PSI) 119

記述分類:平均~高い

 

語い統合(GLC) 137

記述分類:高い~非常に高い

 

FSIQ:全般的な知的能力の目安

VCI:言葉を理解したり説明する力、知識や語彙力、言葉による推理力等の指標

PRI:目で見た情報を処理したり、非言語情報(絵や図)に対する推理力、思考力等の指標

PSI:目で見た情報を処理し、それを手の作業と連動させる力、作業速度、注意集中等の指標

GLC:どのくらいの語彙量があり、それをどのようにして理解したり表現できるかを見る指標

記述分類:同年齢集団の平均(=合成得点100)との比較

 

 

そして今回WISC-Ⅴの検査結果が以下。

緑文字のところWISC-Vになって変わった(増えた)項目

 

 

◆検査実施時 6歳5ヶ月

全検査IQ(FSIQ) 141

信頼区間 134-144

目安:極めて高い

 

言語理解(VCI) 146
信頼区間 133-148

目安:極めて高い

 

視空間(VSI) 117

信頼区間 108-122

目安:平均~非常に高い

 

流動性推理(FRI) 129

信頼区間 120-133

目安:非常に高い~極めて高い

 

ワーキングメモリ(WMI) 126

信頼区間 117-130

目安:平均の上~極めて高い
 

処理速度(PSI) 155

信頼区間 139-155

目安:平均の上~極めて高い

 

FSIQ:全般的な知的能力の目安

VCI:推理、理解、概念化に関することばの力

VSI:視覚イメージを問題解決に活用する力

FRI:ルールを直感的に推理し、応用する力

WMI:一時的な記憶力
PSI:目からの情報を素早く正確に処理する力

信頼区間(90%):得点の誤差の範囲を表す値

目安:同年齢集団の平均(=合成得点100)との比較

 

 

WPPSIと比較してみると、パーセンタイルの表記は無かったです。

パーセンタイル=全体においてどの位置にいるか、というような指標だと思います

 

…やっぱり、前回と大きく変わることはなかったようでした。

 

また個人内差は、前回が19(最大の値138ー最低の値119)。

 

今回はさらに開いて38(155-117)。

 

医師の話だと

 

「平均以上であるので問題はないんですが、数値の開きが大きいとその分野に対して本人なりの『苦手意識』を持つ可能性はあります。

自分としては『できない』となるわけで、『頑張ってるのに思うようにできない』などと感じることがあると思われます」

 

そう、平均と比較するのではなく個人の各項目の数値とどれだけ差があるか、ということが重要らしく。

 

そんな息子が一番低い値を出したのが「視空間」の指標。

 

コレはWISC-Vになってから変わった部分。

Ⅳでは「知覚推理」だった部分が視空間と流動性推理の2項目に分かれたそう。

 

口頭だけの指示よりも、視覚で示しつつ順を追って説明する方が理解しやすい…と、検査者からのコメントに記述がありましたが。

口頭だけでも理解はするものの、指示が曖昧だったりごちゃごちゃしてると混乱しやすいところは確かにあるので、そういう部分かな?

 

医師は「平均より上=問題ではない」と思っているような雰囲気で、サラッと流してました。

 


 

結果を受けて…

 

うん、急に普通になるとは思ってなかったけどね…。

 

やはり、対策というか…周囲からの理解が必須だなと感じる結果になったのでした。

 

周囲=これからは「小学校」。

 

必要な情報は事前に伝えておかないと、息子が苦しむことになる。

 

そう思ったあたしはできる限りの資料を用意した上でこの結果を持って、入学前面談へと進んだのでした。