事前に不動産屋さんに予約をして、4件ほどの物件を希望しておいた娘。

当日店舗にうかがってみると、そのうち1件は既に無くなっており、また1件は、退去は決まっているけど内見は明日以降になるとのこと。結局、4件中2件しか内見できないとのことでした。

 

追加で、似たような条件の物件をいくつか提示していただきましたが、どれもピンと来るものが無く、結局選択肢は2件に絞られました。

 

不動産屋さんから物件まで車で移動する最中、営業さんが言いました。

 

「いやぁ、今日(平日)来てくれて良かったです。

この2件とも、明日にはたぶん無いですから」

 

あー、やっぱりそんな感じなんですね。

 

「このエリアは、お客様(娘)の提示したのと同じ条件で探す方が一番多いんです。この価格帯の物件は、出たらすぐに無くなるので、現地を見ずに決めちゃう方も多いんですよ」

 

休日だと、内見に行って、店舗に戻っている間に無くなってしまうこともザラだそうで。決めたらスグ、帰るまでの車の中で手続きをするのだとか。

 

「今日は平日だから、そこまででは無いと思うんですけどね。とにかく、良い物件は取り合いです」

 

 

まず最初に、2件のうち、娘の志望度の高い方の物件【A】に行きました。

こちらの物件、立地も部屋もすっごく良いのですが、1点だけマイナスポイントがあるんです。

 

「どうかね~?」

 

「部屋はすごくキレイだし、間取りも良いよね」

 

リノベーションしてあるので、部屋そのものはキレイだし、間取りも設備もすごく良い。もしマイナスポイントが無かったら、もっと高くなりますね。

 

 

続いて、もう1件の【B】に行きました。

こちらは【A】のマイナスポイントはクリアしています。でもうーん、肝心の部屋そのものが、あんまり良くない。

 

「こちら、この後キッチンの入れ替えをするので、キッチンは新品になります」

 

そう言われたけど、何となく心に響かない。うまく言えないけど、部屋の中の「気」がさっきの部屋と全然違う。

 

 

「うーん、【B】は無いね?」 「そうだね」

 

「そうですね。マイナスポイント差し引いても、僕も【A】が良いと思いますねぇ」

 

営業さんも、私たちの意見に同意してくれます。

 

「よし!【A】に決めます!」

 

明日以降に内見できるという【C】を見なくても大丈夫?とも思ったけど、娘は、これでもし明日【A】が無くなっていたら、たぶん後悔すると思うとのこと。確かにね。今日見れなかったというのも含めて、【C】にはご縁が無いのでしょう。

 

ちょっとしたマイナスポイントはあるけど、第一印象を信じて【A】に決めました。