娘の就活は終わりましたが、NHKの夜ドラ「わたしの一番最悪なともだち」を、興味深く見ています。
就職活動で連戦連敗中の大学4年生の主人公・ほたる。まだ就職が決まっていないのは、周囲でも自分だけ。
そんなほたるには、小中高から大学も一緒の、何かと気になる存在・美晴がいて、彼女はいつも自分の前でまぶしいスポットライトを浴び続けている。
ある日、ESがなかなか通過しないほたるは、つい魔が差して、そんな美晴のガクチカを使ったESを書いてしまった。提出したESはなんと通過してしまい、ほたるは美晴のキャラを装い、次の面接、次の面接と嘘をつき続けていき、ついに業界最大手の会社から内定をもらってしまった。
その内定どうなるのかなぁ…と思っていたら、ドラマはそのまま社会人編に突入してしまった!
いつ、どんな形で、あの嘘がバレるんだろう?どんなしっぺ返しが来ちゃうんだろう?って、ドラマを見ながらちょっとハラハラしてしまう。
だって、それでハッピーエンドっていうドラマを作ってしまったら、「ガクチカなんて嘘を書けば良いんですよ」って、不正を推奨するみたいになってしまう。だからさすがに、このままでは終わらないんだと思う…よね?
時は流れて3年後。ほたるは花形部署で希望の仕事を担当し、イケメンの恋人もできた。
そんな折、就活の時に知り合って以来仲良くしていた同期の子が、メンタルを病み退職してしまった。
実は彼女は就活の時、WEBテストの替え玉受験を利用していた。類似犯の逮捕の報により、ずっとごまかしていた良心の呵責に、ついに耐えられなくなってしまったのだ。
彼女の告白を聞き、ほたるがモヤモヤする気持ちを抱えている頃、街で美晴とバッタリ再会。美晴は、新卒で入社したITベンチャー企業を退職していた。
この3年、ほたるは自らを取り繕って生きてきたが、美晴の出現により、たちまち心がかき乱される。
うーん、ほたるちゃん、どうなるんだろう。みんな多かれ少なかれ、ガクチカを「盛る」ことはあると思うんだけど、自分が全然経験していないエピソードを語って、面接を通過したんだよね。枝葉を付けた程度ならばともかく、幹の部分を、ゼロを10にしたわけだけど、替え玉受験よりは軽いような気もする。
最終面接のときその場にいた人が、現在、ほたるの直属の上司になっているところも、ハラハラする。
3年も経って、全てを失ってしまったりしたら、さすがにかわいそうな気もする。
とはいえ、新卒から業界最大手の企業に3年勤めているっていう経歴は、今就活している大学生達からしたら、喉から手が出るほど欲しいモノじゃない?
だって、「ファーストキャリア」は一生モノだ。
昨今のドラマ作りのスタンスとして、それを不正に手にすることを、良しとするようなことはしないと思うんだが。
いったいどういう形で、着地するんだろうか。