さて、卒業式シーズン真っ只中ですね。

 

企業の中には3月中から入社前研修が始まるところもあり、さらには入社式そのものが3月中に行われるところもあるとか。

卒業式と入社式が重なってしまった、なんていう話をネットで見ることもあります。

個人的な意見ですけど、3月中に入社式をする会社って嫌だな。3月から研修をする会社も嫌だけど、万が一卒業式と重なってしまったとして、「卒業式に行ってください」って言ってくれる会社じゃなきゃ嫌だな、私なら。

 

 

さて、娘の就活のお話。

ある会社のエントリーシートの中に、『コロナ禍で失ったものは何ですか?』という設問があったそうです。

 

「失ったものを考えたんだけど、別に何も失ってないんだよね。”無い”って書いたらおかしいかな?」

 

確かに、結果的に留学も行けたからね。

でも、サークルはほとんど自然消滅みたいに引退になっちゃったし、友達と会えなかったり、対面授業がなかったりしたでしょ?

 

「それはそうなんだけど…。でもサークル活動がなかった分、その時間でバイトをたくさんできたりとか、一方は失ったかもしれないけど一方は得ているから」

 

娘曰く、2つの人生を生きることはできないんだから、こっちで得たことが全て。もう1つの人生の失ったことを得れば、こっちの人生で得たものを失うんだから、どちらも同じことだそうです。

 

「どうしてハナから”失った”って決めつけるのかな?」

 

それは、アレでしょ。ガクチカが書けないっていう就活生を救済するためでしょ。

本当なら部活で成果をあげるはずだったのに、大会そのものが中止になってしまった人とか、留学する予定だったのに渡航できなかった人とか、そういう人の気持ちを汲んであげたいっていう、会社の優しさなんじゃないのかな。

 

「ふーん、なるほどね。じゃあ私は”失わなかった”ってことで良いのかな」

 

どう書くのが正解なのかはよくわからないけど、自分の思ったままを正直に書くのが良いと思う。

採用する側も、いろいろ試行錯誤しているのがうかがえますね。