このところ、手話が注目されていて嬉しいです♪
遅ればせながら、ドラマ「星降る夜に」の感想ですが、冒頭のツッコミ部分については置いといて…思ったより良かったという印象。今後に期待です。
手話的な感想を述べさせていただくと、出会いのシーン。
鈴さん(吉高由里子さん)は、映像記憶能力のある人なんですかね?全く手話を知らない人が、寝起きで1回見ただけの表現を記憶していたことにビックリ。そして、その映像記憶から、手話を解読したことにもビックリしました。
あの部分、「お前のゲロ、全部片づけた」という字幕になっていますが、手話としては、「お前、吐く(ゲロ)、拭いた、俺」とやっています。
手話は、日本語から手話を検索するもの(英語で言うなら和英辞典的なもの)はいくつか存在します。
例えば「吐く」という言葉で検索したら、吐くの手話動作が出てくる、っていうものですね。
でも逆に、手話動作から日本語を検索できる機能がある、英和辞典的なものは…たぶん無い。
結局、和英辞典的なものをつかって、これかな?これかな?って予想して、何度も何度も引いてみるしか無いんです。
それでも、「吐く」はほぼジェスチャーなので、予想しやすい単語だったとは思うんですけど…。
北村匠海くんの「吐く」の表現はかなり曖昧だったと思うから、あそこから「吐く」にたどり着くのはかなりスゴイ。
ま、ドラマですから、ツッコミはこれくらいにして。
個人的には、ラストの「お前のキス、大したことなかったけどな」の、吉高さんの演技が素晴らしかったと思います。
あのシーン、手話としては、「お前、キス、下手」ってやっているんです。
でもでも、でもね、吉高さんの表情と、少し顔をナナメにして「フンッ」っていう動作が、正に「大したことなかったけどな」というニュアンスをバッチリ表していたと思う。
もし台本を見たことが無かったとしても、あの演技を見たら、私も、「お前のキス、大したことなかったけどな」という日本語を当てるような気がする。本当に素晴らしい表現力だったと思います!
なんだかんだ偉そうに書きましたけど、silentに引き続き、楽しみなドラマが始まって嬉しいです。
2話以降も楽しみにしています。