24卒の就活生の娘。

現在、ガクチカに悪戦苦闘しているようです。

 

ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」を意味する就活用語。もはやメジャーな言葉になりつつあるでしょうか。

業種によってそれぞれにアレンジする必要があるので、数種類のガクチカを用意するのは当たり前のようです。

 

「お母さん、ちょっと読んでみてくれる?」

 

娘が書いたものを読ませてもらいましたが、うーん、何かちょっとピンと来ない。

ここの辺りが、説明不足なんじゃないかな?

 

「だって400字以内っていう指定があるから、これ以上書けないんだよ」

 

あー、そうか。これで既にギリギリの文字数なのね。

じゃあ、ここの部分を削ったらどう?

 

「ガクチカは“具体的な数値を示す”ってのがポイントだから、その部分は削れないのよ」

 

じゃあ、ここの部分を変えてみたら?

 

「そこはね、・・・(以下省略)」

 

 

何やらガクチカには、暗黙のルールと言いますか、お作法と言いますか、定番の組み立ての型のようなものがあるそうで。400字という短い文字数で効果的に自分をアピールするためには、その「型」を無視することはできないのだそうです。

 

うーん、言わんとしていることはわかる。

「すごく頑張りました」などという抽象的な表現ではなく、「頑張った結果、これだけの数値になりました」という方が伝わりやすいというのはわかる。ごもっとも。

頑張ったことには、華々しくはなくとも必ず成果があるはずだ、という理論もわからなくはない。

 

でも、何て言うか、「数値が示しやすいガクチカはどれかな?」っていう、逆からのアプローチになっているように思えて仕方がない。

 

「力を入れたことは何ですか?」っていう問いなんだから、必ずしも具体的な成果が出たものでなくても良いんじゃないの?

ネットで検索してみると、数値を示すことにこだわる必要はないって感じのコメントもあるよ?

 

 

「もちろん、数値で成果が示してないガクチカもダメじゃないでしょうよ。でも、内定を取った人のガクチカには、具体的な数値で成果が書いてあるってことだよ」

 

そうか~、そうなのか~。

娘が書いた題材は、娘が頑張ったことのメインでは無いけれど、具体的な数値が出たもの。ガクチカとしての見栄えは悪くないんだけど、そこまで思い入れが無いから、深掘りされるとボロが出そう。

 

「そうなんだよね。本当は、聞いて欲しいことはそれじゃなくて、語りたいことはそれじゃないけど、仕方ないのよ」

 

自分の語りたいことを書いたらダメなの?

 

「だって、それっぽい成果が無いんだもん。だた頑張りました、っていうなら誰だってできるでしょ。

企業としては、結果を出してくれる人材が欲しいんだって」

 

語りたいことの内容で、無理やり数値で表した成果を書いて作ってみても、やっぱりしっくり来ない。

そもそも、その数値を挙げることがその活動の目標ではないから、何かピンと来ない文章になっちゃうんですよね。

 

「うーん、やっぱり違うかぁ・・・」

 

 

結局、それらとは全然違う、TOEICが980点だったことでガクチカを書き直していましたが、何だろう、この茶番。

まだ就活は始まったばかりだけど、早速先行きが不安です。