映画化されると聞くとその原作を読みたくなるので、

小説を読むきっかけは、そういう理由がほとんどです。



 

この本もその例にもれず、久しぶりに私にしてはなかなかの早さで読み終わりました。

続きが気になる、で、どうなるの?というのが気になって気になって…

映画の影響もあるだろうけど、主人公の優子の言葉は永野芽郁ちゃんの声が聞こえる気がするし、

森宮さんは田中圭さんでしかなかった…

 

映画は原作とは違う結末が待っているようなので映画も観に行けたらいいなと思います。

あくまで主観ですが、

主人公優子の人生は周りの大人に振り回されがちな人生なんだけど、

その出会う大人が、どの人も優子を思い、優子のためにと行動していて、

優子自身もそれがわかっているから、優子はまっすぐに育っていったと思うのです。

 

後半に森宮さんの言葉で

「優子ちゃんと暮らし始めて、明日はちゃんと二つになったよ。自分のと自分よりずっと大事な明日が、毎日やってくる。…」

というのがあります。もともとはその前に優子と暮らしていた梨花の言葉ですが、

親になることってそういうことかって改めて思った言葉でもありました。

自分の人生だけじゃなくて誰かの未来も一緒に生きること、楽しむこと。

 

私はそんな気持ちで娘たちの未来を見ているのか、いや見られてないだろうな、

自分のことで精いっぱいで、自分だけがよければいいと思っているのかもしれない。

私の理想を娘たちに押し付けている気がする。

家族だからと言って、その未来まで一緒なわけではなくて、いずれ離れて暮らす存在なのだと。

未来はそれぞれ違うものなのだろう、と思いました。

 

血のつながった家族だからこそ難しく、血がつながらないからうまくいくこと。

そんなこともあるのだろうし、その逆もあるのだろう。

血縁はどうであれ、未来はそれぞれのもの。

だからこそお互い尊重したいし、尊重するのが難しい局面があるのだろうな。

 

 

ダラダラ書いてしまいそうだけど、

優子と森宮さんのやりとりは面白くてあたたかくて。

お互いを思いやったり気遣ったりが見られました。

今読めてよかったです。

読書の秋というわけではないけど、この後また小説を借りてきました。

同じく映像化されていて気になったもの。

今回読んだものとは反対のテイストですが、今の私に必要な気がします。

気が向いたら感想がかけたらいいなと思います。

 

お読みいただきましてありがとうございます。