昨年の夏に映画にもなった、この原作を読みました。
その前には、ドラマにもなってたようですね。
買ったのは映画が公開になった頃だから、毎度のことながら結構寝かせてしまいました。

久しぶりに小説を読んだせいもあるのかもしれないけど、
一気に読むことができました。
というか最初は読みにくくてなかなか進まなかったんだけど、
中盤からは展開が気になってページめくるのが楽しみなほど。
小説でこれだけスピード感や臨場感を味わえるのはなかなかないと思います。
そういうほど、冊数読んでませんが…


群馬県御巣鷹山の日航機墜落事故を軸に、地元新聞社様子を描きながら物語は進んで行きます。
それを取り巻く人間模様や、会社の組織…
事故自体は非日常的で、それに対するさまざまな思惑や葛藤が描写されてました。
『ジャーナリズム』とか『伝える』とかそういうことを考えさせられる本でしたね。
主人公の
「新聞紙を作りたいんじゃない。新聞を作りたいんだ!」という言葉が非常に印象深いです。

作者は元・上毛新聞の記者だったそうで、文章力はさることながら、観察眼も半端じゃないというようなことがあとがきに書いてありました。

会社ってどこもこんなもんか…と思ってしまうとこもあるけど、それに立ち向かう姿も描かがれてて、現代ではあまりない姿で良かったと思います。
もう一度ちゃんと読みたい1冊です。