『そして、バトンは渡された』は通勤電車で読むには危険な小説だった。
今朝の車内で読み終えた私は涙をこらえ、何とか一歩また一歩を踏み出して職場へ向かった。
私ほど鍛錬に鍛錬を重ねた精神の持ち主でも危うかった。
幸せな気分が有り余って、もう今日の仕事いいや、となりかけた。
人は自分のためだけに生きていても時間が余ってしまうのだろう。
私のような飽きっぽい人間は特にそうだ。
やはり、妻子がいてくれて良かった。
この小説を読んで、自分以外の身近な扶養すべき者の存在のありがたさを再認識できたと思う。
山も谷もありながら、優しい子に育ってほしい。
研修ついでに1時間休をもらって早めに帰宅している私が言うのだから、こんな不真面目なヤツにはなるなよとも願う。