とある尼さんの誰にも言わないお話 -25ページ目
今夜は星がとても綺麗です


こんな夜は境内へ出て

ひとり

星の光の下で

いろいろなことを思い出します




ほぼ真っ暗な境内で

首を伸ばし
星を眺めていると


様々な思いがわき上がって来て


言い知れぬ涙が込み上げてきます







この頃は

人の前で弱い感情を隠すのが
上手くなりました




生来
ガキっぽい私が

大人になろうと努力した多少の結果だと思いますが


ただ、その一方で

人というものは

成長するにつけ

家族にすら

永遠に
解って貰えないないモノが

出来てしまうのだとも
知りました









しみじみと



生まれた時から

人は『ひとり』なのだと。。。






境内のアスファルトの上にねっころがって

夜空を見ていたら



天空に

吸い込まれて行くような
気持ちになりました








私はひとりだけど

間違いなく

この世界の一部で



すべての繋がりのなかで

存在していると





わたしを含め

宇宙はすべて繋がっていると






また


そう思いました








人は『ひとり』だけど

『ひとりぼっち』じゃない






暗い闇のなかで


静かな虫の声と優しげな夜風


瞬く星の光が




わたしを


深く深く


包んでくれるようでした


















そして



アスファルトから

起き上がった私の前を



いつの間にか



外に出て来ていた

飼い猫が歩いており



振り返りながら


私の顔を見ていました