今回は、私の人生のターニングポイントに影響を与えた考え方について触れてみたいと思います。



人生は選択の連続である、というシェイクスピアの有名な言葉があります。



生活をしていくなかで、二者択一で判断に迷うものって大きなものにしろ小さなもとにしろ、いっぱいありますよね。



特に迷うのが、人生の岐路にかかわるもの。
大人になってからは、主にお金と生きがいが天秤になったものが多いのかなあ、と思います。



具体例を挙げますと、例えば仕事にまつわるシチュエーションにおいて、



進学を取るか、就職を取るか。



仕事を取るか、結婚を取るか。



やりがいを取るか、給料を取るか。



転職を取るか、現状維持を取るか。



留学を取るか、現状維持を取るか。



昇任して管理職を取るか、昇任せずに現場仕事を取るか。



給料は高いけど激務の生活を選ぶか、給料は低いけどプライベート重視の生活を選ぶか。



・・・とかね。



男性であるか女性であるかでもだいぶ異なってくると思います。



なぜこれらに悩んだり迷うのかというと、当たり前ですが、自分にとってその2つの価値は形は違えど等しいからに他なりません。
等価じゃなかったら悩んだり迷ったりはしませんもんね。



さて、ここでいったん話を変えまして、タイトルにあるプロスペクト理論について。



こちらはカーネマンとトベルスキーという心理学者よって提唱された、「人間は利益または損失を前にしたとき、どのように行動するのか」を研究したもののひとつで、行動経済学における代表的な成果をもたらした理論として有名です。(2002年にノーベル経済学賞を受賞)



行動経済学は心理学とタッグを組むことでその理論の実証に説得力を与えているため、深い関係となっています。

(というより、もともと経済学と心理学は一体のものだったって読んだか聞いたことがあるんですけど、本当なんですかね??そうだとしたら、深い関係というよりは兄弟みたいなものなんでしょうね。)



私は経済学にはそんなに興味はありませんが、心理学は好きでして、その影響があってか行動経済学は興味があります。プロスペクト理論にもその関係で目を通したようなものです。じゃないと、経済学のモデルなんか読んでもさっぱりピーマンですもの。。。←言い回しが古い ( ̄◇ ̄;)



この理論における前提条件や実験はいろいろあるのですが、ここではそれを入れると長文になりすぎてしまうのですっ飛ばします(笑)。



この理論の最終的に言いたいことは、



「人間は目の前に利益があると、『利益が手に入らないというリスクの回避を優先』し、損失を目の前にすると、『損失そのものを回避する傾向にある』」ということ。



これはどういうことかというと、以下の価値関数モデルにあるように、同じ大きさの価値に対して、利益を得ることと損失を被ることを比較すると、損失のほうが感じる価値の変化が大きくなるということです。

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※図はWikipediaより拝借

つまり、同じ価値であるならば、手に入れたときに感じる「得」の気持ちと、逃したときに感じる「損」の気持ちでは、損のほうが大きくなる(敏感になる)、ということ。



これを噛み砕いて解釈すると、人間が、この記事の最初に述べたような二者択一の選択を迫られたとき、どちらを選んだとしても、(どちらかを選ぶということは、もう一方の選択肢を失うこと(損失)になるので、)選んだほうの喜びや嬉しさよりも、選ばなかったほうの悲しみやダメージのほうが大きくなる。



それはすなわち、「人間は必ず後悔をする生き物である」という結論に行き着きます。



・・・という説明を、もっと簡単にわかりやすく述べてくだすってるのが、このギャグマンガです。


怒涛の下ネタボケとツッコミが乱発する、下ネタてんこ盛りのセクハラマンガですが(笑)、プロスペクト理論の回は、そういう解釈があるのか~、と大変勉強になりました。



一部ネタバレになってしまってすみませんが、「どちらの選択をしてもどのみち後悔をするのだから、同じ後悔をするのなら、そのときに一番自分が望む道を決めて進むほうがよっぽどいい」という締めで、その回のお話は終わります。



結果として、あのとき、ああすればよかった、こうしとけばよかった、と思うことはよくありますよね。それは仕方のないことで、いつまでもそのことでくよくよ悩むのはハッキリ言ってしまえば不毛なことなんですよね。
例え、そのときに違う選択を取っていたとしても、後悔はするんですから。
逆に言えば、次に同じようなことがあったときにそうしないことができるのだから、それはそれで無駄な選択ではなかったと思うんですよね。



まあ、このマンガ自体に感化されたということはないのですが、昨年、元職場を退職するにあたって、プロスペクト理論がその選択を後押しした影響は自分の無意識下であったんじゃないかなー、と思っています。





参考まとめ: