【童子さんとX1】
童子さん 「あ、修理に出してたパソコンが直ったのね」
モンフチ電機の乾さんに預けたパソコンテレビX1Dが無事に直って、びわたちがゲームをしていたところに童子さんがやってきました。
童子さん 「うん、ちゃんと動くわ。さっそくCP/Mを走らせてみよう」
あらし 「びわ、童子ちゃんが何してるかわかるか?」
びわ 「童子ちゃんはいつも難しいことしてるからわかんないー」
みどりちゃん「よ!ゲーム小僧、久しぶりだな」
あらし 「童子ちゃんが難しそうな事してて、話にくわわれないぜ」
みどりちゃん「まーね。さとる君なら童子ちゃんと話が合うだろうけど、あんたじゃねー」
さとる君というのは、あらしの親友でIQ300の天才プログラマー・ゲーマーです。
【8ビットPCで最も普及したOSのCP/M】
童子さんがX1DでCP/M(シーピー・エム)を使っています。
CP/Mというのは80年代の8ビットパソコンで最もよく使われた、アメリカのデジタルリサーチ社で開発されたOS(オペレーティングシステム)でした。
今で言うWindowsのような基本ソフトで、異なるメーカーのPCあってもCP/M上で動作するソフトであれば、どの機種でも同じソフトを使うことができました。
今ではWindows用と書かれたソフトであれば、NECでも富士通でもマウスでもレノボでもWindowsPCであればどの機種にでもインストールすることができますが、80年代当時は各機種用に異なるソフトを用意する必要がありました。
CP/Mはキー入力、画面表示、フロッピーディスクへの読み書きといった最低限の機能だけはどのメーカーのどの機種のPCでも同じように使え、そこで作られたデータやプログラムは他のPCでも読み書きができるように共通化を図るためのOSとして作られました。
PC-9801を使っていた方には、CP/Mと同じ機能を持つOSのMS-DOSの方がなじみがあるかもしれません。
パソコンテレビX1用のCP/Mはシャープから他社製のCP/Mよりもずっと安価に提供され、X1用に独自の拡張がされ、文字に色をつけたりグラフィック表示もでき、日本語が扱えるなど、非常にコストパフォーマンスに優れたものでした。
また、C言語やFORTRAN言語、COBOL言語などもシャープから安価に発売されたため、コンピュータそのものを趣味とする人や、プログラミング学習を目的とする人たちからも高い支持を得ていました。
ゲームマシンというイメージの強いX1、X68000シリーズですが、日本のソフトウエア技術者やスタープログラマーを多く輩出したのもこれらXシリーズパソコンでした。
と、2回にわたり興味のない方にはどうでもいい記事ですみません(;^_^A
…ですが、twitterではウケが良かったりするのはなぜだろう。