CGイラストを描いていて、難儀するのが背景画です。
私の場合は、イラスト作家さんたちが提供してくれているフリー素材や、Sketchupユーザーがモデルを
アップロードしている3Dギャラリー3D Warehouseで公開されているデータなどを組み合わせて背景画を作成しています。
しかし、自然の風景写真などを利用する場合は、背景写真にあわせてモデルを配置するなど、
自由度が下がってしまうこともあり、難しいなー、といつも悩んでいました。
【手書きでは風景画を描くのが難しい】
手書きできれいな風景画を描く方も多くいるのですが、私の場合は上のイラストのレベルです(;^_^A
2D CGソフトのPaintGraphic2で描いたものです。作画には10分ほどかかっています。
もちろん時間をかければさらにリアルにすることはできるのですが…。
【景観3DCGジェネレータ Terragen】
山や海、野原や森を、いくつかのパラメータを与えることで、3DCGを自動生成してくれるソフトTerragenです。
非商用利用に限り、無料で使用することができます。
メニューは英語ですが、それほど難しい単語はありませんので大丈夫です。
Terragenのダウンロードについては
Planetside Software Terragen 日本語Wiki…サイトトップページへのリンクです
【さっそく何か作ってみる】
基本的な操作に関しては以下のサイトが参考になります。
Terragen3、Blenderで楽しむ3DCG…Terragenの基本操作ガイドページへのリンクです
山の高さやデコボコ具合、雲の密度や水面の高さ・波の有無、太陽の位置などのいくつかの
パラメータを数値入力するだけで、自動的に上のような風景を自動的に生成してくれます。
まさにテラジェネレータと呼ぶにふさわしい3DCGソフトです。
全地球規模のモデル生成もできますので、架空の惑星を作ることもできます。
上の作例(800×450ドット)の場合は、私のノートPC(Pentium B980、メモリ8GB)では、レンダリングに
約7分かかりましたが、さらに高解像度にしたり樹木を生成すると、レンダリングには相当な
時間がかかると思われるので、やはりマシンパワーが必要とされるソフトです。
イラストCGのみならず、例えば創作小説などを書かれてブログで発表されている方などには、
挿絵カット用に、このような雰囲気のある風景画を自動生成できるソフトがあると、かなり
使い出があるのではないでしょうか。
このような優れたソフトを、ホビーユーザーに無償で提供してくれているPlanetside Software社様、
また、日本語での解説や操作説明をWebで公開しているパワーユーザーの皆様に感謝いたします。