1億総マンガ家の時代 | こむぎブログ~猫とコンピュータ~

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3匹のお姉ちゃん猫と3匹の弟分猫たちの日常と6匹の猫たちが登場する変な猫マンガ。
そして昔のパソコンあれこれ。

デジタルコミック作成ツールのおかげで、私のようなシロウトでもそれっぽいマンガが描けるようになりました。いい時代になったものだと思います。

それこそずーっと昔にペン描きでケント紙にマンガらしきものを描いたことがあるのですが、とんでもない面倒臭さと己の画力のなさにあえなく撃沈しました。

その後、様々なパソコン用のグラフィックツールが出現し、イラスト的な絵はパソコンでも描けるようになりました。

マンガ作成に特化したツールはComic Studio(株式会社セルシス製)が初めてではないでしょうか。


私は以下の環境でブログまんがを描いています。

○パソコン本体…ASUS EeePC 900HA(WindowsXP SP3,メモリ1GB)
○外付ディスプレイ…iiyama ProLite E1901(19インチ,1440×900ドット)
○ペンタブレット…Wacom Favo CTE-640(A5版タブレット)
○プリンタ複合機…Brother DCP-390CN
○ソフトウェア…CELSYS ComicStudio Debut3.0

かなり非力な環境ですが、ブログまんがならこれでもいけます。

ネットブックでマンガを描くときに致命的なのは画面の小ささと解像度の低さ(EeePC 900HAは1024×600ドット)です。CADで使用している少々古い液晶ディスプレイを外付けにしています。

$こむぎブログ ~ 猫とコンピュータ ~-コミスタメニュー

上の画面はネットブック側、ツールメニューなどはここに配置します。

$こむぎブログ ~ 猫とコンピュータ ~-コミスタ描画

上の画面は外付ディスプレイ側、描画をここで行います。

ComicStudioは現在Ver4が出ています。Debut、Pro、Exの3種類があります。そのほか、Wacom製ペンタブレットとのセット商品のComic Studio Miniがあります。
製品の詳細はセルシスのサイトで見てください。
思うに私はブログでマンガを描くにはComic Studio Miniが一番良かったかなと少し後悔しています。

ComicStudioで私が一番感心したのは、私はタブレットで線を引くとどうしても線が震えるのですが、これを補正する機能があること。きれいな線がタブレットで引けます。
スクリーントーンの貼り込みや文字入れの簡単さ、失敗したときのアンドゥ、写真やCADデータ取り込みなどはコンピュータならではのものです。

猫マンガを描くときは枠線のみをまず印刷し、その用紙に鉛筆書き。それをスキャナで読み込み下書きとし、タブレットでペン入れ後スクリーントーンを貼り、セリフを打ち込んでいます。

このComicStudioは従来のマンガを描くという作業をパソコンでの作業に置きかえるものです。
あくまでも描き手のスキルが成果物に反映されます。

ところが、まったく絵心のない人でもコママンガが描けるというトンデモツールが間もなく登場します。それがコミPo!
私の下手な説明よりスタパ斎藤さんのレビューを見てください。スタパトロニクスmobile
マンガ版「直子の代筆」というのかもっとスゴイものですわ。キャラクターは現時点ではあらかじめ用意されたものしか使用できないという制約がある(今後ライブラリが用意されるそうです)のが「自分のキャラクターでマンガを描きたい」という人には不満がありそうですが、マンガが描ける人はコミPo!でキャラ配置やシーンを決めて、それを下書きにすることで生産性が上がるのではないでしょうか。

いずれこのようなツールが出現するとは思っていたのですが、「1億総マンガ家」になってしまったら日本はどうなるんだろうかと一抹の不安を抱かせるツールがいよいよ登場です。