世界は再び冷戦、いや
NATO軍 vs 反NATO軍
アメリカ側 vs ロシア側という様相を
見せ始めてきたかのようにも思われます。
我々は、日本は、どのように、
生き残るべきなのか、それとも、別に、
生き残る必要もないのか、
そこにも命題が
隠されているようにも考えられるのです。
「組織のほうが、個人よりも楽観主義のエラー・バイアスをうまく抑えられるだろう。
そのために一番良いと考えられるのは、ゲーリー・クラインが考えだした「死亡前死因分析」と称される方法だ。
やり方は簡単で、何か重要な決定に立ち至った時、まだそれを正式に公表しないうちに、その決定をよく知っている人たちに集まってもらう。
そして、『いまが一年後だと想像してください。私たちは、さきほど決めた計画を実行しました。すると大失敗に終わりました。どんなふうに失敗したのか、5~10分でその経過を簡単にまとめて下さい』と頼む。
私自身、この方法が最良だと思うし、なにより「死亡前死因分析」のよいところは、懐疑的な見方に正当性を与えることだ。」
(「ファスト&スロー」ダニエル・カーネマン)
僕は
ピュロン主義的懐疑主義者
ではあるし、
皆さんはココで
ピュロン主義的懐疑主義について
ご理解いただいているものだとも思われますが、
それでもそれは哲学という学問の分野でピュロン主義的懐疑主義というものを学んだにすぎず、
僕も皆さんも、
そこから一歩進んで、または多角的な視野での
ピュロン主義的懐疑主義というものを学んだわけではない。
したがって、
我々には誰も教えてくれる人がおらず、
何にも頼ることなく我々がピュロン主義的懐疑主義とクラインの「死亡前死因分析」の手法を結び付けて学習し得たのはひとえに我々の学習姿勢と学習量
つまりは我々の学習の質と量が間違ってはいなかったということの証明でもあるようです。
おそらく、
世界で我々以外に、
知る人のいない叡智、
おそらく、
世界で我々と
ほんの少しの人々しか知らぬ叡智、
それが、
ピュロン主義的懐疑主義の経営学的実践
≒脳心理学的実践応用編≒クラインの「死亡前死因分析」
であるとも思われるのです。
これはピュロン主義的懐疑主義者にとっては、
たいへんうれしい発見であり、
そうでない人々にとっても、
たいへん有意義な知恵であると考えられます。
「ピュロン主義的懐疑主義者の優利性は、
判断保留により無動揺(平静・冷静)を獲得することである」
(「ピュロン主義哲学概要」セクストス・エンペイリコス)
───西洋古典叢書───京都大学学術出版会───
「ピュロン主義哲学6」
https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-12642914437.html
つまり、
人生のあらゆるシーンでの応用が利き、
人生のあらゆる危機を回避する
ための有益な方法、
それほど素晴らしい叡智をいま、
我々は手に入れてしまったようです。