4月にある人は言った。

「他人には入り込めない自分の部屋がある」と。

静粛の中に光さえも届かない、真っ暗闇の部屋に微かに揺れる吹き抜けの風と

人の声も、温もりも届かない、4次元の世界が心にあるみたい。

作るほうが困難なんだろうが、いつの間にかそんな部屋を持つようになった。

「考える部屋」

表札にはこう書いている。

「本人以外立ち入り禁止」

と赤字で小さく書いてある。

俺にとって、人生の話し合いをする大事な会議室みたないもの。

自分と向き合い、話し合いをして解決しない問題はない。

答えがでないことなんてない。

前に進むためにも、明日を迎えるためにも、

一日30分でもいい、寝る前に自分の部屋をノックしよう
青春色って何色だろう。
それはオレンジに染まる夕方の空に、希望の光が射す夕焼け色。
甘くてすっぱい、オレンジ色。

いつのことを『青春』って呼ぶんだろう。


青春時代って人それぞれによって違いがあって、時差もある。
もう戻らぬ時間に作りだされた、勇気がでるかけがえのない思い出を、
そう呼んでいるのだろうか。

オレンジに染まる夕焼けの空を思い出せば、仲間と約束したことを思い出す。
そんな日々が目を閉じれば、いつでも、どこでも再生可能。
ポータブルDVDプレーヤーみたいに、
何度でも、何度でもリピートできる。

たくさんの経験をしても、それがその中の一部ではなく、全てになる。

いつか僕らは、大人になる。
誰かが言葉に出さなくても、みんな知っていることだけど、
でも言葉に出せないくらい、甘くてすっぱい思い出を持って大人になってしまう。

イツカボクラハ、オトナニナル。
そのいつかって、ずっと、ずっと先だと思ってたけど、
そのいつかが、明日になるのが怖くて、仲間と飲み明かし明日のことを忘れ、 
都合の悪い明日を酔っ払うことで、明日があさってにもなる自由。
それを『青春』と呼ぶんだろう。

仲間と過ごす時間が有限であることを知りながら、
無限に広がる夢を語り、応援しあって、励ましあって、勇気を分け合って。

そんな日々が、永遠なんだと信じて、夕焼けに染まるオレンジの空に叫ぶんだ。
俺は一人じゃないと確かめて、孤独の中から少しだけ抜け出して。
まるで、若芽を摘む新茶のように、ほろ苦くて切ない気持ちが、

いつの日かの『青春』なんだろう。

僕らが、いつの日か未来に誓ったこと。
とても簡単なことで、単純だった言葉。
大人になればなるほど、単純で簡単なことが、
どんなに難しいかを知る。
あの時、あの夕焼けのオレンジの空に誓った言葉は、
その後、その言葉は何年も僕らを支え続けてた。
社会に出て、大人の気分になり、忙しいさにかまけて
ただこだすだけの日々が、あの日のこと、あの頃のことを
思いだすと、ココロの中に小さな明かりがともり、
ちょっとした、恥ずかしさと、暖かさをつれてきて、
前に向く勇気をくれる。

こうして僕らは大人になる。