思いもよらぬ、9連休だった。

9連休もあれば、カナダにだって十分戻れるし、

タイの友達にだって、香港のダディにだって会えたんだ。


自分に厳しいのか、甘えることを知らないのか、

「そんな贅沢まだしちゃイカンっ!」

なんて、思ってしまって。ノープランで始まった、9連休だった。

5日間くらい、何やかんや土壇場でプランが構成されたりで、バタバタしてたけど、

9日間もスケジュールきっちりなほど、芸能人バリでもなく、

でも逆にそれが有り難い話しで、オカンと一緒に過せた時間も多く、

久しぶりに「のらりくらり」の時間を過ごした。

DVDなんか、6本も大人借りなんかしちゃって、

金は贅沢には使えない厳しさを持っているけど、

時間を贅沢に使う甘さだけは持っているんだよな。 ふん。


その方が、よっぽど贅沢だと思うけど。


何にも拘束されていないことが自由だと思ったことがあった。

一人旅にでて、その日暮らしの中にありったけの『自由』が詰まっているんだと昔は思っていた。


でも違うんだよな。それ。


何もないところから、『自由』なんて生まれやしない。

何もないことが『自由』じゃないんだよ、きっと。


何かの中でしか、『自由』ってものは生まれないんだよ。

それに気付くと、自由を求めたくなるんだよな。

自分で創りだすものの中には、必ずありそうな気がする。

 

『自由』が。


だから、目的のない自由ほどつまらないもんなんだよ、俺にとって。









青春色って何色だったけ?

それはもちろん、オレンジに染まる夕焼けの空に、希望の光が射す夕焼け色。

甘くてすっぱい、オレンジ色。


いつのことを『青春』って呼ぶんだろう。



青春時代って人それぞれによって違いがあって、時差もある。

もう戻らぬ時間に作りだされた、勇気がでるかけがえのない思い出を、

そう呼んでいるのだろうか。


オレンジに染まる夕焼けの空を思い出せば、仲間と約束したことを思い出す。

そんな日々が目を閉じれば、いつでも、どこでも再生可能。

ポータブルDVDプレーヤーみたいに、

何度でも、何度でもリピートできる。


たくさんの経験をしても、それがその中の一部ではなく、全てになる。


いつか僕らは、大人になる。

誰かが言葉に出さなくても、みんな知っていることだけど、

でも言葉に出せないくらい、甘くてすっぱい思い出を持って大人になってしまう。


イツカボクラハ、オトナニナル。

そのいつかって、ずっと、ずっと先だと思ってたけど、

そのいつかが、明日になるのが怖くて、仲間と飲み明かし明日のことを忘れ、 

都合の悪い明日を酔っ払うことで、明日があさってにもなる自由。

それを『青春』と呼ぶんだろう。


仲間と過ごす時間が有限であることを知りながら、

無限に広がる夢を語り、応援しあって、励ましあって、勇気を分け合って。


そんな日々が、永遠なんだと信じて、夕焼けに染まるオレンジの空に叫ぶんだ。

俺は一人じゃないと確かめて、孤独の中から少しだけ抜け出して。

まるで、若芽を摘む新茶のように、ほろ苦くて切ない気持ちが、


いつの日かの『青春』なんだろう。


僕らが、いつの日か未来に誓ったこと。
とても簡単なことで、単純だった言葉。
大人になればなるほど、単純で簡単なことが、
どんなに難しいかを知る。

あの時、あの夕焼けのオレンジの空に誓った言葉は、
その後、その言葉は何年も僕らを支え続けてた。

社会に出て、大人になり、忙しいさにかまけて
ただこだすだけの日々が、あの日のこと、あの頃のことを
思いだすと、ココロの中に小さな明かりがともり、
ちょっとした、恥ずかしさと、暖かさをつれてきて、
前に向く勇気をくれる。


こうして僕らは大人になる。