ワルサーP38ネタが続いたので目先を変えて今回はモーゼルHsc用ホルスターのご紹介を。
まぁ次回のワルサーP38ホルスターの前振りも兼ねていますが。
モーゼルHsc用ホルスター空軍タイプになります、今まで紹介してきたのはどちらかと言うと陸軍や警察が使用していた物ですが、今回のはわざわざ空軍と銘打たれています。
本来なら主要装備でない拳銃のホルスターなどは全軍共通の物でいいと思うのですが、ソコはナチス・ドイツ空軍Luftwaffe(ルフトヴァッフェ)のドイツ空軍総司令官へルマン・ゲーリングの好みなのか、はたまた何かしら伝統があるのか、専用のホルスターが作られています。
因みにドイツ空軍にはヘルマン・ゲーリング師団という機甲部隊を持つ陸戦隊まで持っていました。

で、今回のホルスターですが、形が今まで紹介したものと異なります、まずストラップが縫い付けではなく金具を介した物になっていて、蓋に何やら2本の革の帯が回っていますね。

蓋を開けて見ると普通に銃を入れるだけの形で、今まで横にあってフラップは在りません、中から出てきたのはマルシンの固定ガスガンのモーゼルHscです、本当ならハートフォードのモーゼルHscを入れたかったところですが、持っていません。

蓋の内側を見て見ると、見辛いですが「Fur Mauserpistole Hsc KaL7.65」とスタンプされています、訳すなら「口径7.65ミリモーゼルHscピストル用」とでもなりますかね、いちいち指定が在るのが律儀なドイツ軍らしいですW

予備のマガジン入れは型押しではなく裁断の縫いつけです。

さてここからが一番の特徴のベルト通しの部分です、幅の広いベルト通しが見えますね。

このベルト通しはホルスター本体に縫い付けられておらず、独立していて蓋に付いていた2本の革の帯と繋がっているんです、今、ベルトに通されているホルスターの蓋を開けたとします。

写真ではベルト通しが上に移動していますが、本来はベルト通しは動かず、ホルスターが下に下がる事になります。
つまり蓋を開けるとホルスターが銃の重みで下に下がり、抜き易い位置になるようなっています。
実際に上手く行くのかは疑問ですがね、この空軍用ホルスターは入れる銃の専用品が色々あり、色は茶色(ベルト通しの移動した後のところがオリジナルに近い色ですね)が多いですが、黒もあったようです。
では全ての空軍将兵のホルスターがこのタイプだったかと言うと然にあらず、当時の写真を見ても陸軍タイプのホルスターを多く見かけます、これはもしかしたらパイロット用のホルスターなのかもしれません、それでもパイロットも色々なホルスターを着けています。
またこのタイプのホルスターもType1とType2の2種類あるらしく今回のタイプがどちらなのか書籍を見ても書いている事が違って私にはハッキリしません。

ベルト通しのUP写真です「cdc」は製造メーカーコード、「43」は製造年、下のアムトは空軍用のものらしいです、今まで紹介したのと違いますね。
前にも書きましたが兵器の不足は占領地の銃器を採用して補うようになり、多くの銃を使い、それ専用のホルスターも作られ、代表的なドイツ製の銃のホルスターバリエーションに加えて、占領地の銃のホルスターまで網羅したら一体どれだけ種類が在るんでしょう、それが魅力なのでしょうけどね。