「ボランティア」、最近良く見聞きする言葉ですね。災害のあった被災地に赴き後片付けなどを手伝う「災害ボランティア」や、先日、行方不明の子供を捜し出した「捜索ボランティア」など、この時の方はもともと「災害ボランティア」をされていて、報酬などは受け取らず、衣食住を全て自分で賄い、長期に災害地に滞在して活動をしていた方で、「スーパーボランティア」などと呼ばれてましたね。

 そしてもう1つ世間を賑わせている2020年東京オリンピック、パラリンピックのボランティア、11万人必要だそうで、連続5日間以上、事前の(無料)研修に参加して資格を取得、それに関わる費用は「自腹」、ボランティア当日に掛かる交通費も宿泊費も全て「自腹」(後に交通費は上限1000円まで負担して下さるそうです、ありがたや、ありがたやW)

 因みに交通費1000円だと片道500円ですよね、東京駅からJRで行ける片道500円以内だと横浜と津田沼が464円になります。

 そして報酬は「0」、だってボランティアなんだから(上から目線)報酬は貴重な体験だそうです、ありがたや、ありがたやW


 ボランティアを日本語に意訳すると「無償奉仕」とするのが一番多いでしょうね。

 何時から日本ではボランティア=無償になってしまったんでしょう?ボランティアであってvolunteerじゃないから?

 私も子供の頃はボランティア=無償だと思っていました、でもある時それに疑問を感じる出来事がありました。

 今は亡きアメリカの俳優ジョン・ウェイン主演、アメリカ陸軍特殊部隊グリーンベレーのベトナム戦争での活躍を描く戦争映画「グリーンベレー」(字幕版)今となっては詳しく覚えていませんが、劇中の会話の中で多分主人公のジョン・ウェインが誰かに「お前は志願兵か?」(昔の事なので意訳です)とたずねると「volunteer」と答えます、「ボランティア」ではなく「volunteer」です。

 そして字幕には「志願兵です」と、書かれていました、頭の中で「えっ?ボランティアって志願兵なの?」と。

 辞書で調べてみると、面白いことに「ボランティア」では自発性に裏づけられた奉仕者、篤志家を意味するもの、「volunteer」では志願者、有志、篤志家、志願兵、義勇兵と出てきます、日本語では志願兵という意味がほとんど無視されていました。

 私が考えるボランティアの本来の意味は「自らの意思で選択して行う行為」と言うところではないでしょうか?それが何故か日本では「無償奉仕」と解釈されるようになってしまいました。



 それでも良いと思うんですが、問題は使われ方です、ボランティアの人が赴く先は「困っている人達の所」なはずですよね?

 2020年東京オリンピック、パラリンピックは困っているんですか?

 「参加することに意義がある」と言われたオリンピックは戦前の遺物です、今やオリンピックは数千億円のお金が絡む立派な商業イベントです、候補地選定には賄賂が飛び交い、オリンピック委員の視察では高待遇で迎えられ、高価な放送権料が更に発生する、莫大なお金が絡む「興行」となっています。

 オリンピック委員会や広告代理店などがオリンピック精神に賛同して自分たちがボランティア、無償で活動しているならまだ11万人に無償で働いて下さいと言えるでしょうが、自分たちはお金を受け取り潤っておきながら、末端の現場の人間には「ボランティア」の名目の元にお金を払わない、それで良いんですか?それが許されるんですか?

 「オリンピックと言う貴重な場で働かせてやるからタダ働きしろ」と言っているようにしか聞こえないんですよね。

 コンサートやイベントなどの興行現場で働いている人たちは運営もとのスタッフ以外はアルバイトの人達だと思います、アルバイトですから当然、賃金が発生して受け取っていますよね、要は11万人分の人件費を払いたくないから、「ボランティア」の名目の元にタダで人集めをして費用を浮かせ、その分を利益に回したいと言う事ではないでしょうか?

 ボランティアなので労働基準法は適用されないそうです、どんなブラックな働かせ方をしても法律には抵触しないそうです、さすが社員を過労死させる広告代理店、電通がかかわっているだけの事はありますね、電通さんGJですよ。

 更に最近こんな話題も追加されました、スポーツドクターに無償での五輪参加依頼があったと。

 もうこうなると何を言っているのか分かりませんね、ボランティアは餌に釣られて自分から来るから無償が許されてるのに、依頼をしておいて無償とか、それも医者にタダ働きをしろとは、何を考えているんでしょうか??
 
 個人には徹底的にお金を払いたくないようです、個人じゃバックマージンが無いからかな?


 2020年東京オリンピック、パラリンピックのボランティアに参加したいと思っていてこれを読んだ方、それでも参加しますか?止めはしませんが1つお願いがあります、絶対無理はしないで下さい、今年の夏の酷暑を忘れていはいませんよね、あなた達が働くのは2年後の更に暑くなっている真夏の東京です、熱中症で死者も出ている時期の開催です、屋内での活動ならまだクーラーも効いていて良いでしょうが屋外で活動する事になったら、少しでも体調がおかしいと思ったら職場放棄をしてでも自分の命を守ってください、ボランティアで参加しようと思う人は真面目でしょうから、自分が抜けたら他人に迷惑が掛かると頑張ってしまうかもしれませんが、そんなバカな事は止めて自分を第一に考えてください、万が一の事があったらそこまで育てた親が悲しみますよ、保障なんてすずめの涙程度です、すでに割りの合わない事をやって挙句の果てにそれでは人生の収支が合いません。

 そして私は予想します、結局目標の人手が集まらず、権力をかさにきたまるで「人狩り」の様な事をし出すと、今でもボランティアの一番の標的は大学生で、2年後の大学生、すなわち高校生にも今の内から勧誘の魔の手を伸ばしておこうとしています。

 感動を名目に人狩りです、それでもダメなら学校などに人員の割り当てをしてくるかもしれません、くれぐれも人身御供にされないようにして下さい。

 オリンピックなんか家でTVを見てればいいんですよ、私はあまり見る気は無いですけどね。