空白のスケジュール帳
無意味に空いたその白い場所


その白を
指でなぞっては



あの体温を思い出す

  



モノクロの世界の中に
あの人を思わせる
文字を見つけるたび



あたしのミライとあなたの間の意味付けを
自動的にしてしまうんだ








あたしの体温は
どこにある?





一度下がってしまった体温は
そう簡単には上がらない









透明の傘に
雨粒が次々と落ちてきては
わたしに留まることなく流れる




あたしの視界は
滲んでるけど

この雨粒の向こうには
確かに動く色もある





誰の声も聞こえない
無音の街





いっそのことこの傘を捨て

あの場所に走って行こうか



あたしの
色がはじまった
あの場所に行けば
あの時のあなたに会えそうな気がしたんだ



冷たい手に
冷たい雨が降り込んできては
ーもう 無いから。
を伝えてくる


もう無いならば
その証明をと
願ってしまうけれど

きっとそれも
もう無い。





だから

だから



あたしは