風見です。

服を、つくっています。

正しくは
柄を、つくる。です。

今やってるのは
自分の好きな写真を、服にする。




栃木県にある出流原弁天池。

いつだったかの秋に
ふと思い立ち、行って
撮った写真。

いつか服にしたい、と思っていました。




いざ、生地に。

プリント。

これだけでも充分、て思ったけど
それじゃ意味がないのが
この服づくり。

ただのプリント服
であってはならないのです。




箔を入れる、という過程。

どう入れても
元の写真が、柄が、命が!
生きてこない。

せっかくの
元の写真、美しさが
かえって陳腐なものになり
箔も、ちっぽけ。


「この服で、何を表現したいのか。」

「じぶんは、何をしたいのか。」


自分で撮り、自分で選んだ写真に、
自分では抱えきれないほどの、、、
扱いきれないほどの、、、
スケールの大きさを感じ
怖気づきました。




しばし向き合い
改めて、手を動かします。

逃げない。




まったく想定していなかった形の箔。

むしろ避けていたくらいの形、イメージ。

それらを入れることで
全体に
動き、エネルギー、生命が宿るのを
感じました。

ただのプリント生地が
躍動し始める。




と、
淡々と書いていますが
ここに至るまでには
もっと、もっと、
色んな自分と出会いました。

自分から、逃げたくなった場面も
ありました。

こうして文字にするまでにも
数日かかりました。



アートから。

人は
何度でも生まれ変われるのかもしれない。

自分を破り、壊し、
そして、出す、という恐さを伴って。





こうして生まれたこの柄は、、、
ワイドパンツになります。



続く。^ ^









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風見美穂