何を伝えられるのだろう? -5ページ目

握手。



ちょっと前



中学の時の同級生と



会いました。






「二級土木施工管理技師の試験を受けるから



実地問題の作文の内容を考えてもらえんじゃろーか?」



とのこと。







「ええよー。」



と一言返事で





おっさんが二人



ファミレスで晩飯を交えながら



作文を考えることになったのです。






なぜ



僕に白羽の矢が立つのかというと






24歳の時に取得した



二級土木施工管理技士を皮切りに


一級土木施工管理技士


二級建築施工管理技士


二級建築士


福祉住環境コーディネーター二級




すべて



独学一発合格 (あっ、建築士の製図の勉強は学校にいきましたわ。)



という



なかなかの



タイトル保持者だからなのです。 (二級ばっかりなんですけど・・・)





建築・土木とも



好きだから



自分なりに勉強してますので




どんな意地悪な問題が出てきても



自分の知識を



作文という文章に乗せて



突破する自信は



あるのです。





ということで



そんな事を外で



吠えていますと



ときどきは



こんなご依頼がくるのです。








もちろん



一円も貰いませんよ(笑)







ご依頼主の



彼は



中学の時の同級生。



当時はときどき



遊ぶ仲でしたが



中学卒業後は



遊んだこともなく



また



連絡することもなく





「どうしょーたん?」



という感じで



勉強会はスタートするのです。
















ミッション



~ある土木工事の6項目の管理における留意点と


それらに対応した管理の内容を書き記せ!!~







「らじゃぁーっ!!」








一項目ずつ



脳みそフル回転で



ノートに書きなぐっていきます。





一項目ずつ



出来るたびに



彼に



わかりやす~く



説明しながら。



そして



また次の項目を



考え絞り出していく。



途中



「わしゃー、天才じゃなぁ。」



とか思いながらも



販促のための



ツールのコピーを考える時間は



一行に3時間ほどかかってしまうことを



思い出し



「いや。天才ではねーな。」



と自己分析までしながら



6項目の作文が完成。




所要時間は2時間。











これで



彼が合格すれば



ミッションクリアーです。










勉強後は



久し振りにあった彼と



歓談。







懐かしい話や



当時



幼すぎて



感じ取れなかったことやで



盛り上がる。







「最近、誰と遊ぶん?」



その問掛けに



彼は



「誰とも遊んでねーよ。」








彼はまだ独身で



別に気難しい奴じゃないんだけど



付き合いが下手くそで



わざと



独りを選んでいるようにも見えて



でも



本当に素直な人で



温厚で。











「ほんまぁ。さみしくねえかぁ?」



「うーん?さみしくねぇっていったらウソになるけど、ひとりが好きなんよ。」









「でも、友達はおったほうがえかろー。」



「まあなー。」









「ほんなら、わしと友達になろーや。○○がえかったらで。」



「わしと友達になってくれるん?」







「ええよ。おもしれえ付き合いしょーやー。」











僕には



彼がうらやましく映ったのです。





素直で純粋でマイペース。



僕のまわりにはいない人物。







親友になれるかどうかは



わからないけど





おもしれー時間を



共有しようでって



思ったんです。










とりあえず



彼の試験が終わったら




オッサン二人で



カラオケに行く約束をして





最後の握手。




「試験、がんばれよ。」



僕の応援に



















「カラオケ、ぜったい、行こうな。」






僕の友達。
























伝えたいこと








【握手。】



輪を描くように。














明日に架ける橋。






本日は



お見積り作成・提出



3件。










まだまだ



お仕事のご依頼



カモォオオオオオンッ!!








サトウです。










何を伝えられるのだろう?-海1




思えば



現状にいたるまで



いろんなものを



失ったなぁ。








そんな



センチメンタルが来て









海を見に行きました。











失ったものの



空席を埋めるように



また



新しいものと



出会う訳で。







刺激や希望。



初めての方との出会いや



なったことのない感情。



思ったことのない



想い。










何を伝えられるのだろう?-海2




瀬戸大橋を見ながら



口ずさむ





♪Like a bridge over troubled water ・・・





この歌が



鉄板。









何を伝えられるのだろう?-海3




「ええ声で歌うがな。明日からもガンバレ。」















岩の上の鳥は



そう言った。












そりゃそうじゃ!!





前向いて




行こー。















伝えたいこと





【明日に架ける橋。】




朽ちても



荒れた海に架ける橋のことを



忘れずに



いきたい。




恩返し。


「仕事してねんかー。ほんならウチに働きにけぇっ。」



18の夏



無職の僕を



おっさんは拾ってくれた。





パンチパーマ。



しかも危ない人の方の。








身も心もひ弱だった僕は



嫌々



おっさんの下で働くようになった。






パンチパーマだけならまだしも



常に



鬼の形相で




「タケシ!!あれ持ってけぇっ!!それも持ってけぇっ!!」



と現場でわめき散らし





ダラダラ



歩いて持っていこうものなら




「走ってもってけぇええええ!!」





しばかれ








いつか逃げちゃる。と思いながらも



逃げる勇気もなく






いつのまにか




「仕事でおっさん抜いちゃるけぇのー!!」と



思いを馳せるようになっていた。






ひとたび仕事を離れれば



顔に似合わず



思いやりが深く





両親のいない僕と弟を





おっさんと奥さんは





家族のように扱ってくれた。










仕事中に口ずさむ



かわいい鼻歌や




計算の苦手なところ




パンチパーマのくせに



かわいいところがあるなーと



僕は



だんだん



あなたの事が好きになっていった。






おっさんが叩きこんでくれたおかげで



僕は仕事に取り組む姿勢がかわり



「仕事でおっさんを抜く!!」という意気込みは




「おっさん(社長)に楽をさせたい!!」



という気持ちに変わっていく。





一人前に近くなった僕の事を



おっさんは本当に



喜んでくれた。




決して褒めてくれなかったけど



その気持ちは



痛いほど



感じた。



父親のようだった。













給料日は必ず焼肉屋で



ビールを飲んでは



「男っちゅーもんわのー・・・・」と



男の美学を語る。









自分が傷ついても



仲間を守る姿を



何度もみせてくれた。









やがて僕が離れるとき



「ファミリーを出ていく人間は、わしはどうでもええんじゃ。」





歯を食いしばりながら



言ったその事が忘れられなくて





僕は



あなたの家に遊びに行くことすら



できなくなってしまってるけど





ときどき



運転中にすれ違い



会釈をしながら









あぁ



社長



白髪も増えて



やせたなぁ




と思うたびに




本当はすごく



あなたと話したくて。



勇気が出ずに・・・














たくさんの人と出会い



そしてお世話になったけど














間違いなく




僕の基盤は



おっさん



あなたの存在です。










僕の掲げた目標の中に



恩返し



があります。








本当に



たくさんの方に



恩返しをしなければいけないのですが














恥ずかしくない姿で



おっさんと楽しく



酒を飲んでる姿を



強く



想っているのです。






心から



ありがとうございました。が



言えるように。









その日が来たら



むずかしい事を言わずに



素直に応じてくださいよ。
















伝えたいこと





【恩返し。】




返すというよりも



本当の感謝の気持ちを



伝えることなんでしょうね。