K君は2型2色覚です。
高校の時に色覚異常の診断を受けました。強度との説明は受けていましたが、高校でも大学でも特に不自由はなかったので気にはしてませんでした。
眼科で詳しい検査を受けた際に、
就活の際に自分が色覚異常であることをあえて言う必要はないこと、
将来就職してからは、色を使う時には注意すること、色以外の情報を用いて判断すること、を教えられていたので頭の片隅で意識するようにしていました。
でも、営業職なので幸い就職後も色で困った経験はなかったです。
色を使う時は、プレゼンテーションの時にパワーポイントで資料のカラーのグラフを作る時ぐらいでしたが、自分が見分けにくい色を使用しないので問題はなかったです。
ただ、同僚のプレゼンテーションでグラフや文字に見えにくい色があった時は
「自分は色覚異常がある。色が見えにくいのでこういう色の組み合わせは避けてくれ」
と、お願いしました。
さらに、同僚が社外のプレゼンテーションの資料を作成する時も、顧客は企業で、お客様は全員男性なので、色覚異常の方が一定の割合でいることは当然知っていたので、その旨も同時に同僚に説明しました。
「色覚異常のお客様がプレゼンテーションのグラフ等を見て見にくいと感じてはいけないので、お客様のためにも色覚異常者が見えにくい色の組み合わせを避けるように」と進言しました。
同僚はみんな同意して誰にでも見やすい色使いで資料を作成していました。
これらは営業としてお客様に不快な思いをさせないようにごく普通のことだと思っていましたが
先日知人から
「あなたがやっている行動は、色覚異常者にとって必要な啓蒙運動で、色覚異常者が社会で困らないようなバリアフリーに大きく貢献しているんだよ
また、お客様に配慮することで会社の業績にも貢献しているんだ。これは色覚異常者の社員がいると会社にとって大きくプラスになることも示しているんだ」
と言われました
自分が営業職として普通にやっていることが、こんなに会社と社会に貢献していたなんてちょっと嬉しい気分でした。