「別れよう」
この一言を口にするのに、すごくすごく、時間がかかった。
それだけしか言えなくて、彼の言葉も待たずに、じゃあ、と言って歩き出した。
そして後ろも振り向かずに、タクシーをつかまえて家に帰った。
彼がどんな顔をしているのか、
どんな気持ちで私の言葉を聞いたのか、
考えると苦しかった。
彼は夜、私の家に来た。話がしたいって。
「それが、最後の結論?」
うん。
どう考えても、もう一緒にいられないの。。。
「つらい思いさせてごめん。おれが、幸せに出来なかった。
おれじゃハチミツ(私)には不足なんじゃないかって本当は少し思ってた。」
彼はそう少し笑って、
「わかった。
でも急にもう会えなくなるのは、つらすぎて耐えられないよ。
付き合う前の友だちの関係に戻れないかな?
結婚の話ももうしないから、お互い責任を持たないでさ、
つらいときとか、寂しいときとか、頼ってよ。
無責任でいいよ。
時々会ってさ、ごはん食べたり、遊びに行ったり。だめかな?
次の人に会うまで、そばにいさせてほしい。
おれの最後お願いだと思って、どうか聞いてほしい。」
それが彼の気持ちだって。
いいの?そんなことしたら、つらくなるよ?
でも、いいんだって。
そばにいたいんだって。
そんなの、切なすぎるよ。。。
