25年前の12月8日、20世紀の偉大なるロックン・ローラー、ジョン・レノンが亡くなった。

 そして昨年の12月8日、cologneのこのブログはなんとモブログ・ジャンルにてスタートした。

 その当時はまだアメブロ会員は3万にも満たなかった。

 

 それから時が経つことわずか1年、今やブログ世界は大航海時代を迎えた。 (ちょっと無理があるのはスルーするのが武士の情け)

 

 

 ということで久しぶりに歴史の話を書くことにした。

 

 13世紀後半ヴェネツィアの商人マルコ・ポーロが書いた『東方見聞録』は15世紀になってヨーロッパ人のアジア進出への好奇心をかきたてた。

 世に言う「大航海時代」の幕開けだ。 (尾田栄一郎作「ONE PIECE」はこの時代を背景に描いている)

 だが歴史的背景はそれほど単純ではなかった。

 

 オスマン・トルコが地中海の貿易拠点を支配したためそれまでの貿易路が遮断され胡椒などが品薄となり高騰した。

 そこでヨーロッパ人は地中海を経由しない新航路開発の必要に迫られたのだった。

 しかし従来のガレー船 (これも前述ONE PIECEに度々登場する帆走とオールで漕ぐ兼用船のこと)では速度と航続距離に無理があった。

 そこに北欧からカラヴェル船と呼ばれる軽帆船が登場し、これが探検航海に大きな役割を果たした。

 

 地理学的には海路でインドに行くには東回りで行くより西回りで行く方が近いという考えはギリシャやローマの書物に書かれていた。

 しかしこの事実を当時のヨーロッパ人は知らなかった。

 そしてルネサンス期になってロジャー・ベーコンやピエール・ダイイがこのことを唱えた。 (ONE PIECEに登場する大海賊ゴールド・D・ロジャーの名前はこの両名の名前から作者尾田栄一郎が考えたのではないかと推測する)

 

 かつての(cologneが学校で歴史を学んでいた頃)歴史教科書には「新大陸発見」という表現が使われていたが、これはあくまでも当時のヨーロッパ人にとっての「新大陸」発見にすぎない。

 南北アメリカ大陸にはすでに文化が展開されていたのだから、正確には「ヨーロッパ人のアメリカ大陸到達」といえる。

 

 歴史を片寄った側から解釈するとおかしなことになるという見本かもしれない。

 

 だから今では「新大陸発見」というのは死語であり、あの時代をおおまかに「大航海時代」と呼ぶ。

 

 

 無理ついでに

 cologneのブログも新たなる航海に出るということでなぜかリバプール港から「大航海時代」に出航だ~!