先日山で熊に襲われ、格闘の末、熊を倒したニュースを見た。
山中で猟をしているとき、いきなり大きな熊に襲われ、猟銃で熊を撃ったが、まったくひるむことなく襲ってきたらしい。
このままではやられる。
とっさに熊の懐に飛び込み、持っていたナイフで熊の胴体を何回も何回も夢中で刺したらしい。
やがて熊は倒れて絶命したそうだ。
倒れた熊の爪の長さは、人間の指くらいの太さと長さだった。
ナイフで刺している間、熊の牙で、頭や肩を何度も噛まれたらしい。
それでもナイフで熊を倒そうとすれば、その方法しかなかったらしい。
中間距離で闘おうものなら、熊の爪で攻撃され、人間の体など一撃でズタズタにされてしまい、反撃どころではなくなる。
鋭い爪を封じるには接近戦しかないのだ、熊の懐に飛び込むという。
頭で理解出来ていたとしても、容易に出来ることではないだろう、やるかやられるか、必死の思いがそうさせたのだろう。
熊に限らず、動物の多くは手足を自分に向けて使うという発想がない。
だから懐に飛び込めば、巨大で鋭利な爪に変わって、牙のある口が熊にとって攻撃の道具となる。
これを覚悟し、ナイフで熊の胴体を刺す、まさに「肉を切らせて骨を絶つ」の覚悟で闘ったのだろう。
話の次元は全く変わるのだが、我が家の猫cologneはご先祖さまが山猫のようで、非常に好戦的な猫である。
だから爪や口を押さえられたりして武器を封じられることを極端に嫌がる。
暴れたら手足を引っかかれて傷まみれになる。
あまりの凶暴さに爪切りが出来ないので前脚だけ爪を抜いてもらう手術を受けた。
手術を受けて爪を抜くまで、どうやって猫cologneの爪切りをしていたかというと、ゴロンと寝転んでいる猫cologneのお腹に顔を突進させて入れるのだ。
どうしてなのかわからないのだが、猫cologneも人の顔は引っかかない。
顔に触れるときは爪を隠して肉球でプッシュしてくるだけ。
この習性?を利用して子供を猫cologneの懐に顔をもぐりこませ、その間に爪を切ってしまう。
この作戦が結構うまくいった、猫cologne、暴れはするが爪は立てなかった。
これって熊との格闘とあまり関係なかったかな。