「地球ドラマチック」という番組がNHK教育TVで毎週水曜日に放送されている。

 7日放送の「ニューヨークはこうして生まれた」は、はっきり言ってNHKスペシャルより面白かった。

 ニューヨークに開拓民としてオランダ人が最初に住み着いてから現在の巨大都市ニューヨークに発展していくまでをCGを駆使し、わかりやすく丁寧に、視聴者が知りたいことを総て説明解説してくれていた。


 まずマンハッタン島は巨大な岩盤の上にあることは知られているが、地表部分は開発前には湿地や泥沼のような場所が数多くあり、けして平らな地面ではなかったこと。

 そして人口の急増に対応出来るように将来を見据えたグリッド・プランと呼ばれる長方形の碁盤の目で区切る計画の実施。この計画を遂行することが並大抵の苦労ではなかったこともエピソードを交えて説明されていた。

 そして最大の関心事、「ニューヨーク・セントラル・パーク」の誕生。

 あの広大な公園がどうやって創られていったのか、そしてその地形は自然な地形を利用して造られたものなのか、それら総ての疑問が明らかになった。

 どうやって造ったか、素晴らしいとだけ書いておきます。知りたい方はNHKに再放送を嘆願しましょう。

 他にもイーストリバーに架かる橋の橋脚工事に際し、圧気工法が当時すでに採用されていたこと。

 現在でこそ作業員への負担が大きいことで見られなくなりましたが、わずか20年前までは川底を推進する下水道工事などではよく見られた工法です。川底から泡がぷくぷく浮かんでくるのを目撃されたことのある方がおられたなら、それが圧気工法の特徴です。

 

 こんな短い紹介ではこの番組の今回の素晴らしさが伝わらなかったかもしれませんが、今週も別のテーマ(驚異!古代のテクノロジー)になりますが放送がありますので関心を持たれた方は一度ご覧になってください。