ご來訪ありがとうございます。
あるさえない北海道民 ( 以下 道民 )が
2015年10月下旬 らっぴ へ行った時のおはなしです。
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北海道の晩秋の日本海沿岸は 山の天気のように変化します。
らっぴ へ行こうとしたときの雲も
道民は雨の中を 出発し
とちゅう 空腹の一時しのぎに 仁木町の有名な
フルーツファクトリーで愛妻が主食のスウィーツをテイクアウトします。
📷 フルーツファクトリー・・ 日も暮れた山里にポツンと建っててこの人気
2時間くらい走って また倶知安のローソンによりました。
倶知安 (くっちゃん) のローソン店員は⚾部っぽかったので道民が尋ねると
その子の高校は 今年も甲子園に行けなかったそうです。*(詳細は欄外に)
道民はそのまま 羊蹄山のほうから峠を越えてらくらく太平洋側にでました。
日本海沿岸から太平洋沿岸にでるのって 関東だったら新潟から横浜にでるほどの大旅行ですが
北海道南西部のシェイプされたエリアなのでそんなに大変ではありません。
でも こんな360度人もお店も・・
クルマさえひとつもいない闇の大地をひたすら走るのは
外国だったらありえないですね。
日本に帰って來ると まだこの世界の治安が まともであるという錯覚に陥ります。
ちなみに晩は冷え込んで日本海側の雨はこの朝 雪にかわったそうです。
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次の日の寒い早朝 この道民は帽子とマスクを装備していっぱい着込みました。
北海道のあちこちにこの道民の知り合いがいて偶然出会ってしまうと会話しないといけなくなってその後のスケジュールに影響が出てしまいます。
今朝の格好なら 知ってる人とすれ違っても 気づかない と考えたのでしょう。
≪熊がいたらどうしよう。。≫ と想い
万が一の時は闘えるように?セブンイレブンで透明のカサも装備して
宇宙軒 というラーメン屋の近くの丘の林に入って行きました。(この人クマの強さわかってない)
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ちょっとした勾配をてくてくあがると
まだ輝きを放っていない微かな光が 林を透ってみえました。
この道民はこのような朝ごとの愛ある親切に心から感謝します。
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彼はそのまま道なりに歩いていき Y 字路 を 左に行き
ひらけた 丘にでました。
丘を越え 小道を降りていくと 木々の向こうに 線路がみえます。
とうとう彼は 一度は 來てみたかった場所に辿りつきました。
レールは一本で 奥でS字にカーブしている 超有名な鉄道写真の撮影ポイントです。
列車は 全部 ディーゼルエンジンを搭載して自力で走るので
架線やポールもいないのがとっても美しい風景を創出している
はずが。。。
S字カーブを立ちあがったところに ポール( 電柱 )が立っている・・・
この道民は60mm (フィルムカメラ換算90 )で全編成を秋らしく撮りたかったのですが
あんなところにポールが・・
道民は これまでの労苦が無意味になりかねないこの展開に
≪ ポールくらい :) ≫
と思ってにっこり笑おうとするのですが・・・
どうでしょう 👆 道民には この状況は 嬉しくないんですね。
共感していただくために説明すると
有能なシェフの作ったすばらしいオムレツかオムカレーのような料理であっても
小さな国旗を立てるだけで お子様ランチになってしまいます。
ショック。。。
あと一眼レフのAFがこわれたみたいで
ちゃんと合焦しないのでメインでカメラを使うのはやめて
三脚では500mmの望遠アングルくらいになるコンパッタの動画で撮ることにしました。
こんなこともないと動画はとらなかったとおもいますが動画もいいですね。
超シンプルですけど初めてYouTubeにアップした鉄道ムービー。
https://www.youtube.com/watch?v=23_FWugjbeU
カシオペアが來る時刻にむけて ちらほら撮り鉄の方たちが増えて來ました。
道民は
≪どうしてこんなポールのある所にわざわざ撮りに來るのだろう≫
と不思議に思い 観察してみると
それら撮り鉄が一本30~60万円くらいするすごい超望遠レンズのついたカメラを
五万円はするであろう三脚に据えて
縦アングルにして奥のS字のところをアップで狙っておられるのがわかりました。
あれならこの景色はほとんどカットされて列車しか撮れないけど
ポールは克服できるでしょう。
道民は どんな対象にであっても
魂を込めて打ち込む人は
目光単純☆そして道具に対する認識とが違う
と 思うのでした。。(*欄外にさらに詳細)
目光単純 というのは 最も大切なひとつのことにフォーカスする中国語で
この道民の苦手な分野でもあり 目標でもあることです。
とにかく きょうは曇っていますが
彼らの熱意と認識はきらりとひかっていました。
自分にとって最も大切な分野で みならいたいとおもいます。
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その後 道民は クルマを南下させ らっぴ へと先を急ぎます。
目光単純
Let Eye Be Focused
目を純一に ひとつのことに集中
とはいえ・・
秋色の大地は いちいち停まらざるをえない美しさです。
特に 通りすぎて気づいた この場所は
停まって戻らざるをえない 美しさでした。。
山あいなのに 海ぞいでもある 北の大地
みんな二刀流が大好きな 北の大地
季節の変わり目を告げ知らせる ユキムシも ふわふわしていました。
この時点で らっぴ まで まだ200Kmくらいあります。
しかたがないので 一時しのぎに ところどころで おむすびタイムをとり
旅を続けるのに必要な力を得るのでした。
そして この道民は 法定速度で走るので
途中 トラックやダンプが困っていたし 後ろに長い列ができました。
それで 待避所があるたびにそこに入って後続にゆずっていたので
よりいっそう遅くなってしまうのでした。
はやくついて ちゃんと食事をしたいのですが
こんな目標の不確かな走り方では 。。ゴールは まだまだですね。ね
【 らっぴ ー 2 へ つづく 】
ここまで読んでくださって ありがとうございました!
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脚注
上のテキストもさることながら
特にここから先は附録のさらに他愛もない内容 なので
読まなくてもまったく大丈夫です。
⚾悲報⚾倶知安ローソンの店員・・何年も猛烈に練習したのに初戦敗退⚾
南北海道大会小樽支部予選1回戦
7月1日
岩内 5-0 倶知安農
小樽水産 16-3 倶知安
そういう一試合しかできない悲惨な経験を 参加校のうち半分がするんですよね。
16-3 っていうのは おそらくコールド負けですね。
せめて初戦だけは決勝と同じでコールドはナシにしてあげてほしいけど
カメラ目線で見ると 部活がほんとうに輝いてみえるのは
優勝とかより 普段の練習や練習試合
ライバルなのに親友 とか 一生懸命やったけど負けた時です⚾
まして
森に囲まれたスタジアムのグランドに立ち
こんなに澄んだ空に舞い上がる白球を追いかけることができたのは
甲子園に勝る美しい想い出になることでしょう。。。
直接そう伝えてあげればよかったけど
もう遅かった⚾
ローソンをでて 走りながらだんだん黙想して気づきました。
📷道民が何人かの撮り鉄にきいて わかったこと📷
以前の撮影の失敗や 改善点の リベンジ を続けたり
そこで撮り終わるたびにさらにイメージが膨らんで 何度も同じ場所に通う。
カメラのボディは速く連写できてピントもちゃんとあえばなんでもいい。
大切なのは被写体である鉄道と それを確実に とらえるためのレンズ&三脚。
列車の運行状況は常にチェック & ネットワークで情報交換している。
同じ機関車の種類でも個体を番号で識別して擬人化している。
同じ形の機関車にもニックネームがついたスター的な存在とふつうの機関車がある。
一般の人にはその違いは識別できない。
好きな番号の機関車が來るとわかると撮り鉄が最寄りの線路や有名撮影地に集結する。
特に早朝には必ず情報をチェックし
ふだん暗くて撮れない夜行の貨物や寝台列車が遅れて朝に現れるときは
何をおいても線路に出る。
すべての撮り鉄がブログなどで写真をみせているというわけではない。
ブラックバスを釣る人のように撮ること自体が趣味でそのあとは適当なひともいるみたい。
カメラが趣味の こ金持ちでもほとんどの人が触ったこともないような
超高性能の高価な機材を装備しながら
多くの撮り鉄にとってカメラはそれほどどうでもいいようです。
カメラが趣味の人にとって
電車は撮影地までの単なる移動手段で車両とかは気にしないように
撮り鉄にとっては
カメラは 写す手段で 使い捨ての道具にすぎない という感じでした。
ボクみたいなもうすぐ【カシオペア】や【はまなす】がなくなってしまうからと
いうことで撮り始めるのは にわか撮り鉄 といって 尊敬に値しないみたいですが
みなさんとっても礼儀正しくさわやかな方でした。
鉄道オタクとか鉄オタなどといわれるみたいですがそうでもない
ふつうに登山や釣りみたいなアウトドアスポーツしてるかんじですね。
ボクは上にかいたような撮り鉄スタイルではないのでガチ撮り鉄ではないですが
乗るのも撮るのもりょうほう大好きな
走姿走愛
小学校はいるまえから鉄道ファンでカメラもって線路に出ていたし
旅の途中 ちゃんと列車の先頭まで行って撮ってきました。
これからもムリのない範囲で乗ったり撮ったりして鉄道アートしたいです。
❄撮り鉄から学べること❄
カメラ機材や雰囲気はすごいですが
どうかんがえてもそこに來てた 撮り鉄の方たちはプロではありません。
プロだったらこんな季節はずれに
だれもが思いつく有名撮影地で列車のアップを撮りに來る
ということはほとんどないでしょう。
でも被写体への愛と熱意がプロに勝っているのは明らかでした。
プロは お金をもらって写真を撮っていて それが仕事なので
撮りたくても撮りたくなくても 撮るべき被写体を撮りますが
撮り鉄は お金のために撮るのではなく
別の仕事をして得たお金を鉄道の写真を撮るために注ぎ込んでいます。
平等に限られた条件ではおそらく
技術のある アマチュアは プロよりもさらに人の心に響く写真を撮ります。
なぜか。
たとえ仕事であっても
芸術やスポーツのプロがクオリティの高い仕事をするためには
プロのプライドや義務感だけでなく 愛と熱意が必要です。
そして そういう無数の献身的なアマチュアには愛と熱意があり
それがその趣味の文化を支え発展させ 結果として少数のプロを食べさせている。
少数のプロと 無数のアマチュア。
プロは さらに先を行き アマチュアに 目標と憧れ技術を提示し
さらにアマチュアの各自がもっと趣味に熱意を示しそのためにお金を使うよう鼓舞する。
アートの世界とかスポーツ界は 全部 同じ構造ですね。
でも 最近では ニコンやキャノンのような世界的メーカーが
鉄道写真を アートのジャンルに認定して敬意を払うようになりました。
今回お会いできた何人かの撮り鉄の熱意と認識は しぶく光っていました。
鉄道写真は 時々しか撮らないと想いますが
毎日する 自分にとって最も大切な分野で みならいたいです。
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