先日「なんだ君は!?TV 強烈文化!仰天新人類 日本全国で遂に!発掘 芸人記者完全密着SP」(2012年3月30日(金)よる9:00から、TBS」をたまたま見ていて、その時、成田童夢さんが出ていたんです。トリノ五輪 スノーボートハーフパイプ日本代表 成田童夢を半年以上に渡り完全密着。番組のサイトには「収入ゼロ、借金数百万円!過去の栄光を捨て、秋葉原でオタクアイドルをプロデュースするという奇行に出た童夢がカメラの前で真意を語る!! 」と書きこんである通りでした。本当にビックリいたしました。

 実はスノボーが好きで、オリンピックに出たくて・・・ではなく、父親に好きなことをさせてもらうお許しが欲しくて頑張ったのだとか。「オリンピックに出たら好きなことしていい」と言われても普通は出来ないのにやってしまうところがスゴイ。名越先生が「次の目標を持っている人の方が強い」と確か仰っていたと思うのですが、本当にそうかもしれないって思いました。

 前から「成田童夢さん」という名前を聞いて気になっていたのですが、以前テレビで見たと思うのです。もし間違っていたらゴメンナサイ。多分「スーパーテレビ情報最前線」(日本テレビ(1991.4.8 - 2004.3))
で水上スキーをしていた兄妹のシーンが彼だったのではないかと思うのです。男の子は「童夢」女の子は「メロ」でした。お父さんが厳し過ぎて2人が半ベソになりながら、出来るまで毎日特訓に次ぐ特訓で、童夢クンが疲労骨折してでも頑張っていたんです。

 インタビューの中で「成田童夢を演じ切っていた」と仰っていました。トリノ五輪の予選敗退から素の自分に戻った時に、自分をコントロール出来なくなったようです。その気持ち、本当によく分るんです。ウルトラマンとか仮面ライダーって子供のヒーローですよね。ヒーローって自分がなりたい理想像で、思い憧れ少しでも近づく事でヒーローになりきり、勇気をもらっているんだと思うのです。彼もカッコいい理想像を求めてアニメの主人公になりきることで、自分の思い描いた「スノボー」が出来たと思います。予想外の「予選敗退」でプッツンしたんでしょうね。疲れ切っていた彼が目に見えるようでした。

 実は私も同じような感じの人生かな。人間関係もヘタで、ずば抜けた才能も無く、この先どうやって生きていけばいいのか悩んでいた時に「簿記」に出会い、資格を取ってやっと自信が持ているようになっても奥が深く、長年やっていけるように数々の資格を取り、資格と言う鎧を着て生きてきました。その資格も紙くず同然になりました。次にどんなステップを歩めばいいのかさえわかりません。

 彼は「今が一番楽しい」と仰っていました。今の素の自分が一番楽しい。羨ましいです。

 私は眠りに落ちる時に「明日は目が覚めませんように」って祈っています。目が覚めると生きなければいけないし、それがイヤだから。以前は仕事があった、次に何をしようかって思いながらいてるから、そんな「死」を意味することを考えることはなかたです。「明日することあるのかな」って思いながら生きるってシンドイです。

 誰かになりきって演じた自分がいいのか、素の自分のままでいいのか・・・・人生の岐路?