番外編『銀行の言いなりにならないための「折衝テクニック」』。

 粉飾を銀行に告白するタイミングが今だということです。条件が揃えばという条件付きではありますが・・・詳しくは雑誌にて


 『くり~ぃむ』は長い間、経理関係の仕事をしています。最初は運送会社で、その次は会計事務所で、その次は一般の会社でトータル20年間になります。そのうち2/3は何らかの形で粉飾に関わっています。

 運送会社の時はバブルでしたが、私が入社してすぐ『ヤバイ』って感じました。資金繰りがギリギリでしたから。書類では直接関わったことはありませんが、融資条件に『財形貯蓄の新規メンバーを5人以上』とか『口座の新規開設』とかには協力しました。融資が受けられないと会社が無くなってしまうのですから。担当者のノルマにも協力しました。少ない給料で定期預金とか積立預金とかもしました。

 会計事務所の時は本当に辛かったです。決算書を用意するのが私の仕事。自分の正直な気持ちと、顧問先の方のお気持ちの中で、悩みました。詳しくは紹介できませんが、本当に色々させられました。

 皆さんは『粉飾ってケシカラン』って思うのが当然だと思います。逆の立場に立つと『粉飾をしなければ、従業員の明日からの生活がなくなる』のです。決して経営者の方が悪い訳ではありません。殆んどの方が質素倹約を実行されています。表に出せない出金があったり、カツ上げに近い接待や、仕事の力関係で泣かされたりする中(税法や企業会計原則などの正攻法では無理な状態)で、税金は少なく、見栄えの良い決算書を作成することに『粉飾の意義』があるのです。

 『粉飾をする』ということは経理を担当される方に多大なストレスを与えます。手間もかかります。経理の側からすると何一ついいことはないのです。でも一般従業員に対しては理解が得られる状態(行けるところ)まで頑張らないといけません。多分、粉飾はなくならないでしょうね。

 『粉飾をなくす』方法は『銀行が変わること』だと思います。『産業発展のための努力』が融資の原点だと思っていますし、消費者金融と違う、銀行の使命だと思うのです。

 本に書いてある通り、告白して上手く行けますように。これは経理という仕事を愛する皆さんの望みでもあります。