金曜スーパープライム 「さんま&所の世の中を動かしているのは誰だ会議」(平成22年10月29日(金)19:00~20:54)のAvex CEO 松浦社長が出演している時に真剣にテレビを見ました。『今、CDが売れない』とCDの販売元の社長さんがおっしゃっていました。売れても赤字になると。確かに大手CDショップが閉店してるので『やっぱりそうなんだ』と感じました。

 80’Sって一番音楽が熟していた時期でもあり、レコードからCDへ音楽ソフトが変わった時期でもあると思うのですが、たった25年程でダウンロードの時代に変わってしまうとはしょぼんトホホです。何だか自分がとっても古臭い考えの持ち主だって感じてしまうことが悲しいです。

 音楽がCDからダウンロードへ、書籍が電子化されて、『モノ』から『メモリ』へ、『重い、邪魔』から『軽い、便利』へ変化すると、愛着ってものが存在するのでしょうか?モノを粗末にする時代に更に拍車がかかりそうで、何となく恐ろしく感じているのは私だけでしょうか?

 私が初めて買ったアルバム『FOR YOUR LOVE』(THE ALFEE 左の写真)です。大きさが縦横30センチあり、当時はレコードでしたから大変重かったです。CDですと何枚でも持ち帰れますが、レコードは1枚でも大変でした。重いのもそうですが、割れないように丁寧に持ち帰りました。このアルバムの中に入っている『真夏のストレンジャー』の曲のところにレコードの溝に沿ってキズが入っていて、後で交換してもらったのですが、次のレコードも同じ個所にキズがあって、さすがに2回目はクレームを言えなかったです。多分、プレス機が悪くて、たまたまお店が入荷したレコードは全部キズモノだったのでしょう。本当に大好きな一番楽しみにしていた曲だから本当に悲しかった。このレコードは今も家にあります。

 本当に宝物のように大切に扱いました。レコード盤に指紋が付かないように、端っことシールが貼ってあるところを持って、そーっとプレイヤーの盤の上に置いて針を落とす。ジーッという音が緊張感を与えてくれて、第1曲目の音楽が始ると感動しましたね。

ザ・ルネッ...

ザ・ルネッ...

価格:2,854円(税込、送料別)

 この『ザ・ルネッサンス』はCDで買った初めてのアルバムです。『FOR YOUR LOVE』 『THE BEST SONGS』(THE ALFEE)、『回帰線』 『十七歳の地図』(尾崎豊)4枚のアルバムはレコードで買いました。昔からあったレコードプレイヤーは長い間(約10年間)使っていなかったので急に使うと調子も悪くて、親に頼みこんでコンポを買ってもらえることになり、当時発売されて間もないCDプレイヤーを弟が熱望し(私はこういうことには疎いから)それも付けてもらえることに。

 ビックリしたことは、あまりにも音質がいいことでした。CDというデジタル音にピッタリなアルバムだったからかもしれませんが、このアルバムの第1曲目の『孤独の美学』の鐘の音のところがアナログのレコードではハッキリ聞えない音がとっても綺麗に聞こえるのです。レコードと違って別世界の感じっすらしました。シンセサイザーがとっても綺麗な音に聞こえるから当時アーティストがシンセサイザーを多用していたのでしょうか?(これは私個人の意見です)。

 今ではFD(フロッピーディスク)の進化版と思っていたUSBメモリーまでがCDの仲間入りするとは本当にアナログのレコードを知っている私としては複雑な感じがします。こんな小さなモノに10曲と歌詞カード、映像、PCの壁紙が入っています。

 モノが小さくなるに従って、粗末に扱われているような気がするのは私だけでしょうか?何となく有難味が薄くなっているような、価値観が下がっているような・・・何年も追いかけるファンを持つことが出来るアーティストって今後出てくるのでしょうか?

 『今までは掛け算方式、これからは足し算方式』と後で『個人的な意見ですが』と付け足された松浦社長。『足し算』の例え話の中で『ライブ』が出たことにホッといたしました。